塗装工として、熟練の技術や知識を持つ「ふじマイスター・匠人(たくみびと)」
伊集院(いじゅういん) 護博(もりひろ)さん(間門)
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ことし10月、伊集院さんは富士塗装組合から推薦され、塗装工として市からふじマイスター・匠人に認定されました。
塗装工とは主に、建物の壁などを塗る仕事をする人です。建物は年を追うごとに劣化します。これを防止し、建物の保全や維持を行う手段として、塗装という技術が施されます。そのためには、多くの材料の知識、適材適所の塗装技術が必要となります。
伊集院さんは、「私の仕事は建物を守る仕事です。匠人に認定されたことで、市民の皆さんが塗装工という仕事を知るチャンスになったのではと、うれしく思います」と喜びを語ります。現在は、現場から離れ、会社で請け負う現場の指示・管理などをしています。また、先輩から授かった知識や技能を若い技術者へ伝え後継者を育成しようと、後輩の指導を行っています。
伊集院さんの出身地は鹿児島県です。大学生のとき、バンド仲間だった友人の誘いがきっかけとなり、昭和45年に比奈の塗装店で働き始めました。
伊集院さんは、「建物の塗装には、一人で担当する仕事もありますが、大きな建物になると、何十人もの塗装工で協力して作業します。ロゼシアターや中央図書館などの塗装をいくつか手がけることにより、仲間で物をつくる楽しさを知りました。これからも、塗装によって、街を美しくしていきたいと思っています」と、すてきな笑顔で話してくれました。
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( 写真説明 ) 50種類以上もある、塗料の在庫を確認する伊集院さん