愛猫との出会いと、命の大切さを書いた動物愛護作文で、県動物保護協会県町村会長賞を受賞した
勝亦 恒太(こうた)さん (大淵中学校2年)
- 写真あり -
夏休みの宿題で、作文の課題が幾つか出た中、勝亦さんは真っ先に動物愛護作文を選び、飼い猫「たんたん」のことを書きました。
たんたんは、3年前、足に大けがをしているところを、勝亦さんたち兄妹に発見されました。
勝亦さんは、「見つけたとき、けがの状態がひどくて、正直『気持ち悪い』と思いました。でも、『僕たちが助けないと死んでしまう』と考えたら、とても放ってはおけませんでした。すぐに家に連れて帰り、病院で手術をして家で育てるか、保健所に預けるかを家族で話し合いました。僕たちの強い願いが通じて、飼うことになりましたが、そのとき初めて保健所での動物の処分方法を知って…、ショックで言葉が出ませんでした。
動物を飼うからには、最後まで責任を持って育てなければならないと思います。僕は、後ろ足を切断する手術を受けたたんたんを、歩けなくなってもずっと面倒を見ようと、最初から決めていました。この決断に、自分でも驚きました」と、振り返ります。
家族の一員となったたんたんは、一家の愛情を受けてみるみる回復。3本の足でうまくバランスをとり、今では走れるまでになりました。
「たんたんが力強く生きる姿を見て、すごいなあと思い、『動物と人間の命の重さは、同じなんだ』と実感しました。動物の気持ちを考えながら、感じたままを書いた作文が認められて、僕の思いが伝わったんだと思い、とてもうれしかったです」と、優しい笑顔で話してくれました。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 勝亦家の一員として幸せに暮らす、「たんたん」