木々の緑やサルビアの赤、マリーゴールドの黄色。
葉のさわやかなにおいや花の甘い香り。
今回は、私たちの心を和ませてくれる「緑と花」について特集します。
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緑と花を育てています
街中の色とりどりの花壇や、木や花であふれた庭。
ふだん何気なく目にしていますが、私たちの生活に潤いと安らぎを与えてくれています。
まずは、緑と花を育てている人たちをご紹介します。
地区で街を花でいっぱいにする
富士市花の会 岩松地区
花を通じて地域とのふれあいを大切にしています
「富士市花の会」は市内20地区にあり、岩松地区の会員数は市内で一番多く、276人です。自分から進んで入会したり、友人に誘われて入会したりと、花が好きな人ばかりが集まっています。
主な活動は、地区に11か所ある花壇の整備です。市から花の苗をもらうこともありますが、ほとんどは種から育てています。育てた苗は花壇に植えるだけでなく、会員の皆さんにも分け各家庭でも植えています。
平成15年からは、岩松中学校の3年生に総合的な学習として授業の中で花づくりを教えています。生徒の感想に「花が大好きになりました」とあり、何よりうれしかったですね。花を育てる喜びを感じてもらえたのだと思いました。
また、学校だけでなく、地区の生涯学習の部員として、まつりや文化祭など地域の活動にも参加しています。
さまざまな活動を通して、花を通じた地域とのふれあいを大切にしたいですね。
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町内会ですてきな花壇をつくり、管理する
西宮島花の会「夢農園(ゆめのうえん)」
みんなで手づくりした自慢の花壇です
私たちの会の発足は平成13年11月。町内の仲間同士で地区の歩け歩け大会に参加したとき、雑草で埋め尽くされた早川の土手が目にとまりました。何とかそこに美しい花を咲かせようと、みんなで相談し会を発足させました。
現在、会員数は16人で、毎月第1・第3日曜に花壇の手入れを行っています。
雑草に覆われた早川沿いの土手を植物が育つように開墾するのは大変でした。みんな素人でしたが、雑草刈り、土づくり、ブロック並べ、散水用タンクの設置などを協力し合って行いました。休憩所のテーブルやベンチなども手づくりしました。
念願かなって、見事に花が咲いたときはうれしかったですね。道行く人たちからも「きれいですね」などと、褒めていただくことがあります。今では地域の皆さんの憩いの場所になっているようです。
これからもみんなで楽しく活動していきたいですね。
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家庭でガーデニングコンテストで入賞した
秋山 京子さん(森島)
緑と花が大好きだから、ガーデニングを始めました
ガーデニングは、6年前に退職したときから始めました。それまでも庭をきれいにしたいと思っていましたが、時間がなくて手をかけることができませんでした。
始めたころは、好きな花をただ並べるだけでした。そのうちに、花の色合いや高低差など配置を工夫するようになり、自己流でやってきました。
庭の手入れをしていると、夢中になりすぎて後で疲れを感じるときもありますが、緑と花が大好きなので、大変だと思ったことはありませんね。
家の前を通る人から「花を見せてください」、「花を見ていると心が和みます」などと声を掛けられることもあり、やっていてよかったなと感じます。花を通じて、人の輪が広がったように思います。
昨年は、市のガーデニングコンテストでベストガーデニング賞をいただき、とてもうれしかったですね。
これからも、できる限り、緑と花のあふれるきれいな庭をつくっていきたいです。
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緑と花を育てよう
皆さんは、市などで行っている、街を緑や花でいっぱいにするための事業をご存じですか。
次に、さまざまな事業を紹介します。
木々の緑は、私たちの心に安らぎを与えてくれるだけではなく、空気の浄化や水源の確保、さらに防風、防災などさまざまな働きをしてくれます。
緑や花は、私たちの生活に欠かせない存在ではないでしょうか。
皆さんも緑や花を育ててみませんか。
生け垣づくりの補助金制度
緑化の推進と防災対策を進めるため、生け垣づくりに補助金を出しています。補助金は経費の半額相当で、10万円が限度です。
生け垣づくりのためにブロック塀を取り壊す場合も、5万円を限度に経費の半額相当の補助を行います。
ぜひ、この制度をご利用ください。
出生記念樹の配布
昭和50年ごろから毎年3月に、前年に生まれたお子さんに市の推奨木になっているサザンカを差し上げています。
サザンカは育てやすいと言われていて、秋の終わりから冬にかけて赤や白、ピンクの花を咲かせます。
皆さんのご家庭には、サザンカが植えられていますか。
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( 写真説明 ) 昨年度の出生記念樹配布の様子
花壇コンクール・ガーデニングコンテスト
毎年、皆さんが手入れしている家の庭や、学校や公共の場などの花壇の審査を行っています。
花壇コンクールは3月、ガーデニングコンテストは6月に募集します。皆さんも応募してみませんか。
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( 写真説明 ) 平成16年度の花壇コンクールで、最優秀賞を受賞した大野町花壇
公共の土地へ
花の苗やコスモスの種、苗木・客土の無料配布
花いっぱい事業の一環として、市内の公共性のある花壇などを対象に、6月と11月にサルビアやマリーゴールドなどの花の苗を配布しています。コスモスの種も毎年7月に配布しています。
また、公共の空き地などへ植える苗木や客土も配布しています。
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( 写真説明 ) コスモスの里づくりを進める岩松・岩松北地区。雁堤に咲くコスモス
企業の緑化
一定の面積以上の工場や店舗などを建設するときには、敷地の10%以上に緑地を設けるようお願いしています。
緑いっぱいの街になるよう、企業にも協力していただいています。
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( 写真説明 ) 会社の敷地内に植えられたサツキやツツジなど
花の種の配布
広報広聴課では、核兵器廃絶平和宣言都市PR用の「花の種」をつくっています。広報広聴課の窓口で配布していて、種の育て方は、袋に書いてあります。
ご家庭の庭やベランダで育ててみてはいかがですか。
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*マークの事業について詳しくは、みどりの課にお問い合わせください。
家庭でも会社でも、身近なところに緑や花を
生命ある緑や花を大切にする気持ちを育ててほしい
みどりいっぱい富士市民の会 会長
志田 耕一さん(今泉)
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私の家には、目のつくところに緑があり、緑のある生活を送っています。やはり緑や花が好きで、市長から委嘱を受け、昭和52年から緑化指導員としても活動しています。
生命ある緑や花を大切にする気持ちは、思いやりや優しい気持ちに通じていると感じています。だれもがそのような気持ちを持てたら、すてきだと思います。
「みどりいっぱい富士市民の会」は、町内会連合会や富士市花の会、女性ネットワーク・富士などさまざまな分野で活動する、何十もの団体で構成されています。
街の緑化を推進するために、緑と花の百科展や花壇コンクールなどを行っています。
一家一年一木一花を目指して
県の目標になっている「一家一年一木一花」は、私たちの会の目標でもあります。
どの家庭や会社にも緑や花があったら、すばらしいと思います。わずかな場所でも、一輪の花でも、そこに緑があれば、生活に潤いを与えてくれます。
私のお勧めは、家計をやりくりして1か月に1,000円でも500円でも、緑化費をつくることです。自分のために緑や花を買う習慣をつくり、ぜひ潤いのある生活を送ってほしいですね。
私たちの街を緑あふれる、すばらしい街にしたいですね。
緑や花があふれる街。想像してみると、すてきですね。
そのような街を目指して、皆さんも自分の周りを緑と花でいっぱいにしてみませんか。
問い合わせ先
みどりの課 電話 55-2793 ファクス 53-2772
「第68回 緑と花の百科展」が開催されます
とき 10月9日(日曜日)8時〜15時(雨天決行)
●即売会
庭木・花木・草花・盆栽・観葉植物など約2万点のほか、肥料・種子・園芸用品・切手など
●市民の花「バラ(四季咲き大輪)」の苗木無料配布
9時〜(300株)、12時〜(300株)の2回
*先着順ですのでご注意ください。
●緑の相談コーナー
造園・草花・病害虫・生け垣・盆栽など
●花木オークション・風船の配布(緑化募金)
●庭木のせん定実技講習会
●バラの育て方講習会
●ガス器具・郵便切手の展示
●抽せん会
花木1,000円以上お買い上げごとに1回抽せん
*混雑が予想されますので、公共交通機関などをご利用ください。
*車でお越しの場合は、中央公園駐車場や市役所駐車場、ユニプレス駐車場をご利用ください。
同時開催
○富士市盆栽展
○平成17年度花壇コンクールパネル展
○ガーデニングコンテストの市民投票