「すどふるさと愛好会」が須津川渓谷に自然保護の立て看板を設置
このほど、「すどふるさと愛好会」が須津川渓谷愛護をテーマにした標語の立て看板を、須津川渓谷に設置しました。今回設置された標語は、須津小学校の子どもたちを対象に募集し、503もの応募の中から、30の作品が選ばれました。
「すどふるさと愛好会」は、「須津の郷土誌」の編集に携わった人たちが、発刊後そのまま組織を解散させるには忍びないということから、ふるさとを知り、地域に郷土愛を根づかせることを目的に、平成14年5月に設立されました。現在46人いる会員の年齢層は、60歳過ぎの人がほとんど。心から須津を愛する人たちが活動しています。
会では、須津の歴史や史跡について学ぶほかに、ごみ拾いをしたり、地域の人と一緒に須津川にモミジや桜を植樹したりしてきました。
事務局を務める篠ヶ瀬(ささがせ)卓二(たくじ)さんは「標語募集はよい作品を集めることだけが目的ではありません。標語を考えることは、須津の自然について考えることにつながります。また、子どもと一緒に、家族でふるさとについて話題にしてくれたらと願っています。来年は中学生から、再来年は幼稚園児・保育園児から標語を募集する予定です。
私たちの活動を通じ、須津に住む人たちが地域に愛着を持ち、郷土のすばらしさを再発見していただけたらうれしいですね」と話してくれました。
新緑や紅葉がすばらしいことで知られる須津川渓谷。足を運ぶ際には、ぜひ設置されている標語にも目をとめてみてください。
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( 写真説明 ) 11月7日、須津地区文化祭で、選ばれた標語が披露されました
( 写真説明 ) 11月14日に立て看板を設置しました
アビリンピック全国大会で、瀧(たき)こと代(よ)さん(中丸)と佐々木沙野香(さやか)さん(富士岡)が銅メダルを獲得
ことし10月中旬、宮城県でアビリンピック(障害者技能競技大会)の全国大会が行われました。
20の部門ですばらしい技能が披露される中、市内在住の2人が見事銅メダルを獲得しました。
「洋服」の部で女性で初めて受賞した瀧さん
「洋服」の部とは、背広を仕立て上げる競技です。事前に自分で用意してきた身ごろや襟、そでを使い、6時間以内にいかにきちんとつくり上げるかを競います。
瀧さんは17歳のときに洋服屋へ勤め始めました。紳士服をつくる仕事は、昔かたぎの職人の世界で、女性が活躍するには大変な苦労があったようです。そんな中、17年前交通事故に遭い、左手が不自由になってしまいました。
瀧さんは「左手が動かなくなり、初めは途方に暮れましたが、足を使うなどどうすればできるか工夫をしながら、仕事を続けてきました。今回の受賞は、長年頑張ってきた成果だと思います。3年後に静岡で開催される世界大会に出場できるよう、これからも頑張りたいですね」と話してくれました。
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( 写真説明 ) 競技で仕立てた背広と並んでいる瀧さん
「縫製」の部では佐々木さんが受賞
「縫製」の部とは、エプロンをつくる競技です。裁断されている布にアイロンや端ミシンなどを行い、4時間以内につくり上げ、作品のきれいさや正確さを競います。
佐々木さんは、中学生のときに学校の購買で販売する鉢巻きを電子ミシンでつくっていましたが、縫製の勉強を始めてまだ半年ほど。あしたか職業訓練校に入学したことしの4月から、工業用ミシンを使い始めました。
佐々木さんは「先生や友達から金メダルをとってこいと言われていたので、優勝するつもりで頑張りました。結果は銅メダルでしたが、みんなが喜んでくれて、うれしいです」と話してくれました。
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( 写真説明 ) 全国大会の舞台で一生懸命作業する佐々木さん