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【広報ふじ平成16年】皆さんの声で未来のまちづくり 平成16年度 第33回 世論調査結果報告

皆さんの声で未来のまちづくり 平成16年度 第33回 世論調査結果報告

「身近な地域の治安と防犯活動」
「水道水」について
 市では、市政に皆さんの声を反映していくために、行政懇談会や市政モニター、市長への手紙、陳情・要望書など、さまざまな制度を設けています。
 また、毎年世論調査を実施しており、第33回目となる今回は、「身近な地域の治安と防犯活動」と「水道水」をテーマに行いました。その結果がまとまりましたので、お知らせします。

データ
対象    市内在住で満20歳以上の3,000人
抽出方法    住民基本台帳から等間隔無作為抽出
調査期間     平成16年6月14日〜7月1日
調査方法     郵送調査
有効回収数(率)  1,784人(59.5%)
*調査結果の比率は百分率で表示し、小数点以下第2位を四捨五入していますので、合計が100%にならない場合があります。 

- 写真あり -
( 写真説明 ) 行政懇談会の様子(11月5日 富士駅南公民館) 


身近な地域の治安と防犯活動について
Q.「あなたの住んでいる地域」では、犯罪による不安を感じることがありますか。
- 図表あり -
( 図表説明 ) グラフ:回答

60代以上の不安は「オレオレ詐欺」などの詐欺犯罪
 地域で不安を感じる犯罪については、「家に入ってくる泥棒」、「悪質商法などの詐欺犯罪」、「自転車、バイク、自動車などの乗り物盗」の3つが4割前後と多くなっています。
 年齢別に見ると、60代以上の世代では、不安に感じるものの1位が「悪質商法などの詐欺犯罪」となっています。これは、最近新聞やテレビなどでも頻繁に報じられている「オレオレ詐欺」や「架空請求」への関心によるものと考えられます。

Q.「あなたの住んでいる地域」では、これから犯罪はふえると思いますか。
- 図表あり -
( 図表説明 ) グラフ:回答

半数以上が、今後の犯罪の増加を懸念
 今後の犯罪については、「ふえる」と回答した人が最も多く、「非常にふえる」と合わせると、全体の半数以上が『ふえる』と回答しています。
 地区別に見ると、ほとんどの地区で「非常にふえる」または「ふえる」が多数となっており、特に吉原、広見、青葉台、富士駅北、富士駅南、丘では『ふえる』が6割以上を占めています。

Q.あなたは、住民による地域の安全を守るための活動(防犯パトロールや防犯街頭啓発活動など)に参加したことがありますか。
- 図表あり -
( 図表説明 ) グラフ:回答

防犯活動への参加経験は4人に1人
 防犯活動への参加状況については、「参加したことはない」が73.3%、「参加したことがある」が24.7%となっており、防犯活動への参加経験があるのは約4人に1人となっています。
 年齢別に見ると、「参加したことがある」は40代が44.6%で最も多く、最も少ないのは20代で、わずか1.6%にとどまっています。

防犯安全パトロールを行う「うらまち21」会長・望月 静雄 さん(松岡)
- 写真あり -

身近なところから防犯の呼びかけを
 「うらまち21」は、主に浦町区の住民で結成された、奉仕活動を行う団体です。これまで、富士まつりの「ごみバスターズ2」をはじめ、さまざまな行事にボランティアとして参加してきました。今年度から新たに区内の「防犯安全パトロール」を始め、月に2回ほど、防犯を呼びかけるプラカードを掲げて、地区内を巡回しています。
 初めての試みで、不安もたくさんありましたが、不定期で直前の召集にもかかわらず、毎回多くの会員が積極的に参加してくれます。また、最近は地域の人が「ご苦労さま」と声をかけてくれるようになり、この活動が少しずつ地域に浸透し始めたことを実感し、励みに思いますね。会員と住民の皆さんの協力があってこその活動だと、感謝しています。
 私たちが、身近なところから防犯を呼びかけることで、市全体の防犯に対する意識が高まっていくと信じ、これからも続けていきたいと思います。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 注意を呼びかける看板を設置する、「富士北地区防犯まちづくり推進会」

Q.あなたは、以下に挙げたような防犯システムを使用していますか。また、今後新たに使いたい、あるいは引き続き使いたい防犯システムは何ですか。
- 図表あり -
( 図表説明 ) グラフ:回答

テレビドアホンや、センサーライト設置希望者が多数
 現在使っている防犯システムは、「センサーライト(*1)」が28.6%と最も多く、次いで「金庫、耐火庫」となっています。
 また、今後使いたい防犯システムは、「テレビドアホン(*2)」が41.1%で最も多く、次いで「センサーライト」、「防犯カメラ」となっており、現在の使用の割合が高い「金庫、耐火庫」を除いたすべての防犯システムで二割以上の利用希望となっています。
*1…人の接近に反応して発光する装置。
*2…ドアの外の様子をテレビで見ることができるインターホン。

Q.あなたは、身の回りで起きる犯罪を防止するため、どのような手だてを進めることが必要だと思いますか。
- 図表あり -
( 図表説明 ) グラフ:回答

犯罪防止に有効なのは暗い場所をなくすこと
 犯罪防止のために必要と思う手だてとして、全体の3分の2が「防犯灯や街灯を増設する」を挙げ、「近所の人とのつながりや助け合いを深め、犯罪に強い地域をつくる」が続きます。   
 別の設問にて「地域において、犯罪の被害に遭いそうで不安を感じる場所は」という問いに対し、7割以上が「人通りの少ない暗い道」と答えたことからもわかるように、多くの市民が暗い道に、防犯灯の設置を求めています。

自由意見
・近年の事件などが、暗い夜道で起こるケースがふえている点から、街灯をふやす対策をとるべき。
・特に夜間の繁華街、コンビニなど、青少年がたむろする場所への警察官のパトロール強化と指導を望む。
・地区ごとに、昼間もいろいろな場所(子どもが入ったら危険な場所など)をパトロールしてはどうか。大人がもっと積極的に取り組んでもらいたい。
・交番は不在のときが多い。交番に常に一人はいるようなシステムが望ましい。
・近隣とのつき合いが希薄になり、お互い無関心になっている。声をかけ合い、あいさつを交わし、助け合っていく地域社会ならば、おのずと他人のことにも目が届き、治安や防犯につながると思う。
・地域内の犯罪が発生した場合、情報を流し、住民一人一人が注意できるようにしてほしい。
・家庭のしつけや親子関係がとても大切だと思う。
・小学校はできれば集団登校、無理ならば先生やPTAが通学路に出て立っていてもらいたい。
・防犯ブザー、テレビドアホンなどに補助制度を設ける。


水道水について

Q.あなたが飲んでいる水道水はおいしいと思いますか。
- 図表あり -
( 図表説明 ) グラフ:回答

年齢、居住年数によって意見に相違
 水道水の味については、全体で見ると、「普通」が最も多く、「おいしい」と「とてもおいしい」を合わせた『おいしい』は約3割、「あまりおいしくない」と「おいしくない」を合わせた『おいしくない』は約2割となっています。
 年齢別に見ると、『おいしい』の割合が最も高かったのは70代以上で、約4割を占めています。一方、30代では『おいしい』の割合が2割以下にとどまっています。また、30代以下では『おいしくない』が『おいしい』を上回り、40代以上ではその割合が逆転しています。
 居住年数別に見ると、居住年数が長いほど、『おいしい』の割合が高く、3〜4年では『おいしくない』が半数以上を占めています。また、2年以下では、「とてもおいしい」と答えた人はいませんでした。

Q.あなたの家で利用している水道水の安全性について、どう思いますか。
- 図表あり -
( 図表説明 ) グラフ:回答

半数以上が、水道水の安全性を評価
 水道水の安全性について、全体では、「安心」と「どちらかといえば安心」を合わせると、半数以上が『安心』と答えています。
 年齢別に見ると、高い年代になるほど『安心』とする人が多い傾向にあります。
 居住年数別に見ると、30年以上の人は、半数以上が『安心』と答えているのに対し、2年以下、3〜4年においては、約4割が 『不安』と答えています。

Q.あなたは、地震などの災害時における断水や給水制限が起きた場合の飲料水の備えとして、何をしていますか。
- 図表あり -
( 図表説明 ) グラフ:回答

「もしも」のときのために飲料水の確保を
 災害時における飲料水については、「特に何もしていない」が半数以上を占めています。年齢別に見ると、若い年代ほど、その割合が高く、20代では7割以上が「特に何もしていない」と答えています。
 富士市は水が豊富であり、市民の皆さんも断水の経験がほとんどないため、断水に対しての備えをしていない人が多いものと思われます。
 家庭にも、非常用として、1人1日3リットルの水を、最低でも3日分用意しておくことが必要です。
 災害など、断水時の応急給水や応急復旧について、市では、市内に56社ある指定工事店と連携をとり、一刻も早い対応をとっていきます。

Q.あなたは、水道水や水道事業に不満を感じることがありますか。
- 図表あり -
( 図表説明 ) グラフ:回答

約四割は「不満なし」
 水道水や水道事業に不満を感じることとして、「塩素臭がする(カルキ臭い)」と「料金が高い」が2割以上とやや多いものの、約4割の人が「特に不満を感じることはない」と答えています。
 また、水道水の味を『おいしくない』と答えた人の約6割が、理由として「塩素臭がする(カルキ臭い)」を挙げています。また、『おいしくない』と答えた人は、不満を感じる割合が高い傾向にあります。

水道部長・鈴木 孝正
- 写真あり -

皆さんの“安心”のために努力しています
 市では、皆さんがいつも安心して水道水を利用できるよう、水道法に基づく厳しい水質検査を行っています。50項目にも及ぶ検査結果は、すべて水質基準値以下で、厚生労働省の「おいしい水研究会」による、「おいしい水」の基準にも当てはまる市に選ばれています。検査結果などは水道事業年報にまとめ、市民の皆さんも閲覧できるようになっています。
 ご意見の多かった「塩素臭」については、水質基準を守るための必要最小限の対応をしていますが、水をペットボトルなどに入れ、栓を閉めず冷蔵庫で一晩冷やすと、塩素が抜け、よりおいしく飲むことができます。
 「料金が高い」というご意見もありますが、富士市の水道料金は、人口が同規模の市の中で、全国で3番目に安く、今後もできるだけ値上げをしないよう努力していきます。
 今回の結果を見て、市民の皆さんの水道水に対する意識の高さを改めて実感しました。今後も皆さんに安全な水をお届けしていきたいと思います。

自由意見
・他県から富士市に帰ってくると、富士では水道水を自然に口にできて、つくづくありがたく思う。富士の水は本当においしい。これからも安心して飲める水、おいしい水をお願いしたい。
・富士市は富士山のふもとであるので、全国で一番おいしい水だとPRできるようになってほしい。
・カルキのにおいが気になるときがあるので、できるだけ天然のおいしい水が飲めるようになってほしい。
・水質に疑問を感じ、浄水器を使っている。子どもが安心して飲める水を提供してほしい。
・産業の発展とともに、化学物質による水の汚染が心配。
仕事上、水はなくてはならないもの。水量もたくさん使用するので、料金は公平に一律にしてもらいたい。
・市はもっと「節水」についてPRすべき。
・水源の安心はあっても、水に対してもう少し節水する市民意識が必要と感じる。

●お忙しい中、今回の調査にご協力くださいました皆さん、ありがとうございました。皆さんからいただいた貴重なご意見を今後の市政の参考にし、まちづくりを進めていきます。
●詳しい調査結果は、各図書館や富士市のホームページ(http://fujishi.jp)で閲覧できます。

世論調査に関する問い合わせ先 広報広聴課
電話 55-2700 ファクス 51-1456
Eメール kouhou@city.fuji.shizuoka.jp
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