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【広報ふじ平成16年】市民を交通事故から守る 特集:交通安全指導員

市民を交通事故から守る 特集:交通安全指導員

 皆さんは、お巡りさんのような服装をしている下の写真の人たちをご存じですか。
 通学路や、イベントが行われている会場の周辺などで見かけたことはありませんか。 

活動は無償ボランティア
 彼らは、「交通安全指導員」。市民を交通事故から守るために、市長から委嘱された「交通安全指導員」は、現在市内に128人います。
 仕事を持っている人、いない人など活動している人はさまざまですが、全員無償で私たちのために働いてくれています。
 交通安全指導員は、公民館単位ごと24の地区で活動しています。今回は広見地区を取り上げ、交通安全指導員がどのような活動をしているのかお伝えします。
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( 図表説明 ) 広見地区交通安全指導員のことし7月の活動内容

交通安全指導員歴19年 高橋 博(ひろし) さん(大淵)
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活動を続けてきてよかったです
 私は、交通安全指導員をしていた会社の先輩に誘われたことがきっかけで、昭和60年から活動しています。仕事をしていたころは交替勤務だったので夜勤があり、仕事との両立が大変でした。定年した今、もし活動をしていなかったら、何もせずにただ家にいる毎日だったかもしれないと思うと、続けていてよかったと心から感じます。
 地区内で交通事故があったり、交通障害物があったりすると、住民から直接、自宅などに交通整理出動の要請が来ます。また、カーブミラーをつけてほしいという交通に関する要望の声も受けます。私が交通安全指導員をしていることが、地区の皆さんに浸透しているように感じます。
 今後も地域の皆さんと情報交換しながら、仲間と力を合わせて活動していきます。

交通安全指導員歴3年・岩崎 幸則 (ゆきのり)さん(伝法)
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好きでないとできない活動です
 私は交通安全指導員になり、ことしで4年目を迎えます。町内で組長になったとき、交通安全協会の役員として活動しました。そのときに「交通安全指導員をやってみないか」と声をかけられたことがきっかけでした。
 私は自営業で、菓子づくりの仕事をしています。ただ菓子をつくっているだけでは、毎日の生活がマンネリ化してしまいますが、日々の活動は生活にめり張りが出ていいですね。とても楽しく活動しています。好きでないとできないことだと思います。
 ほぼ毎朝、児童の登校時に通学路に立ちます。今では、子どもたちの表情が暗いなどいつもと違うと気になり、声をかけます。子どもたちとのふれあいがうれしいですね。体の続く限り、続けていきたいです。 


 地区、または地区を超えて活動する交通安全指導員。
 日ごろ、交通安全指導員とかかわる人たちの声を聞いてみました。
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広見地区生涯学習推進会会長・水原 義倫 (よしみち)さん(大淵)
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地区での活躍にとても感謝しています
 広見地区では、年間を通してさまざまな行事を行っています。その行事には、いつも交通安全指導員が出動してくれます。
 人が多く集まったり、通行どめをしたりするので、交通安全指導員の存在はとても助かりますね。
 交通整理などは、何も知らない私たちにはできません。交通のことは、交通安全指導員に任せておけば安心だという意識があります。しかも交通安全指導員は地区の人たちなので、地区のことをわかってくれているということもあり、信頼しています。
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( 写真説明 ) 交通安全を呼びかける広見地区文化祭

広見小学校6年生
吉田 雄太 さん(広見西本町)
和田 美奈都(みなと) さん(広見東本町)
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交通安全指導員さんがいてくれると安心です
 交通安全指導員さんと毎朝交わすあいさつは、とても気持ちがいいです。車がたくさん通る、渡りづらいところなどに立っていてくれるのでうれしいです。交通安全指導員さんがいてくれるとすごく安心します。いないと、車がなかなかとまってくれないので困ります。
 毎年3学期には、交通安全指導員さんたちを学校に招待して、いつもお世話になっているお礼に感謝の会をやっています。
 これからも私たちを見守っていてほしいです。
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( 写真説明 ) 広見小学校周辺で、朝の街頭指導

富士警察署交通第一課長・山口 勇夫(いさお) さん
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交通事故防止に貢献していただいてます
 私たち警察でも、交通安全対策に取り組んでいますが、限られた人員では、充分な活動ができないのが実状です。
 このような中で、地域に密着し、私たちの活動を補ってくれる交通安全指導員の存在は、本当にありがたいですね。
 交通安全指導員会は、すべての市町村にある組織ではありません。富士市にこのような組織があることは、とてもすばらしいことだと心強く感じています。これからも、交通事故防止に貢献していただきたいですね。
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( 写真説明 ) 秋の全国交通安全運動


 交通事故防止のために活動をしている交通安全指導員。
 その活動だけでは、交通事故はなくなりません。私たちにも、すべきことがあります。
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富士市交通安全指導員会会長・遠藤 祐二(ゆうじ)さん(本市場町)
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これからも交通安全のために頑張ります
「皆さんから頼りにされる存在に」
 交通安全指導員会は、30年ほど前、多発する幼児や小学生の事故を何とかしようということから、設立されました。
 現在、県内で静岡市に次いで2番目に多い人数が活動しています。新任の人にはきちんと研修を行うなど組織構造や活動内容を見ても、他市町村に誇れるよい組織だと言えます。また、市民の皆さんから頼りにされる存在になってきているように感じます。

「交通事故防止に役立てるように」
 私たちが街頭に立つことで、運転する人が気を引き締め、交通安全を心がけてもらえたらと考えています。
 私たちは、交通ルールについて指導はできますが、権限がないため、取り締まりはできません。しかし、私たちを見かけるとシートベルトを締める人などがいます。私たちの活動が交通事故防止につながればと思っています。

「一人一人が交通ルールを守って」
 このごろは、歩行者のマナーの悪さが目につきます。例えば、運転免許証を持っている人は、運転中は交通ルールを守りますが、歩くときは横断歩道を渡らなかったり、自転車に乗ると左側通行をしなかったりと、ルール違反をすることが多いようです。
 一人一人が交通ルールを守り、ゆとりある行動をすれば、交通事故は減ります。ぜひ富士市をそのような街にしたいですね。
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富士市の交通事故事情
「身近な場所で油断から起きる事故」
 ことしは昨年に比べ、交通事故発生件数がふえています。特に、車両同士の出会い頭の事故や、追突事故が多いようです(下グラフ)。
 また、市内で起きた事故の72.6 %が富士市民が起こした事故です。事故が起きた場所も、国道や県道など大きな道路ではなく、61%が皆さんの身近な道路である市道で起きています。
 身近な道路では、「いつもは人が歩いていないから」とか「ふだんは車が来ないから」などという油断から交通事故が発生しています。
 事故の多い時間帯は、朝の通学・通勤時で、事故発生の多い道路は、国道139号や県道富士・由比線です。
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( 図表説明 ) 富士市の交通事故の事故種類別件数

 交通安全指導員が、私たちのためにボランティアで行っている活動はすばらしいですね。年間、約200日も活動しているそうです。
 交通安全は、一人一人の心がけから守られます。ふだんから皆さんも、交通安全を意識して、富士市から交通事故をなくす努力をしてみませんか。

問い合わせ先 地域安全課(富士市交通安全対策協議会事務局) 電話 55-2831
添付ファイル
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