世界の舞台で活躍する、地元出身のフォルテ・ピアノ奏者
本多 まきさん
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富士市出身で、現在フランスを拠点に演奏活動をしているフォルテ・ピアノ奏者の本多まきさん。ことし4月、イギリスのクレメンティー賞を日本人として初めて受賞しました。本多さんは「受賞でき、とても光栄です」とその喜びを笑顔で話します。
クレメンティー賞とは、作曲家であり、すぐれたピアノ製作者でもあったムツィオ・クレメンティーにちなみ、鍵盤楽器を演奏する若手音楽家育成のために創設された音楽賞です。
本多さんが演奏するフォルテ・ピアノは、現在のピアノの原型で、モーツァルトやベートーヴェンが活躍していた時代に使われていた楽器です。現在のピアノより鍵盤数が少なく、音量も大きくありませんが、繊細な音色が特徴です。
本多さんは、4歳のときからピアノを習い始め、10年前にドイツに留学。その後、フォルテ・ピアノに出会いました。「フォルテ・ピアノは内側に金属フレームを使わず、ほとんどが木でできています。音が濁らず、一つ一つがはっきりと響きます。演奏会では、皆さんにお話をするように弾きたいと思っています。素朴な音色に、じっくり耳を澄ませていただければと思います」と楽器の魅力を語ります。
9月末にロゼシアターで行われる演奏会について「故郷で演奏でき、うれしいです。皆さんに楽しんでもらえるよう、心を込めて弾きたいですね」と話す本多さん。来年には、イギリスでの演奏会が予定されているなど、これからの活躍も期待されます。
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( 写真説明 ) 鈴木市長を表敬訪問する本多さん