【広報ふじ平成16年】まちかどネットワーク
ズームアップふじ
初夏の訪れを告げる蛍を守る「岩本山ほたる愛好会」
ことしの市民暮らしのカレンダー、6月の絵手紙は蛍。蛍はきれいな水が流れる場所で、優しい光を放ちます。
蛍が飛び交うところは、市内各地にあります。永源寺の西側、岩本山のふもとにある矢田沢もその一つで、ここの蛍を守っているのが「岩本山ほたる愛好会」です。
会長の山崎文雄さん(岩本)は、「昔、このあたりでは、季節になると、たくさんの蛍が飛んでいました。現在は、田んぼのあぜ道がコンクリートになったり、農薬が散布されたりしているので、蛍の数は減ってしまいました。しかし、20年ほど前に蛍を守ろうと会が発足し、今では蛍が見られる場所として、知られるようになりました。皆さんが蛍を見て喜ぶ姿を見るのはうれしいですね。矢田沢の蛍は、養殖されたものではなく、自然発生した蛍なので、蛍のえさになる巻貝をふやすなど、蛍のすむ環境づくりに努力しています。矢田沢で蛍が見られる時期は5月下旬から6月20日ごろまでで、時間は大体19時30分から20時30分です。昭和60年ころから毎年6月の第2土曜日に『ホタルまつり』を開催してきました。ことしは『ホタル鑑賞会』に名前を変え、6月12日に行います。毎年この催しには3,000人を超える人が集まり、とてもにぎわいます」と話してくれました。
自然の産物は私たちの心を和ませてくれます。いつまでも、きれいな水のある自然環境とともに、蛍を守り残していきたいですね。
皆さんも初夏の夜、蛍の放つ優しい光を見に、出かけてみてはいかがですか。
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( 図表説明 ) 矢田沢地図
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( 写真説明 ) ▲遊歩道も整備されている岩松北地区の矢田沢
ひと
第23回コスモス文学賞の掌編(しょうへん)小説部門で第一席に選ばれた
渡辺 寛さん(柚木)
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コスモス文学賞は、長崎県に事務局があるコスモス文学の会が年1回行っている文芸コンクールです。小説や随筆、童話など11の部門が設けられています。
渡辺さんは、400字詰原稿用紙20枚以内が条件となる、掌編小説部門に応募。ことしは全国から344編もの応募があり、その中から見事、第一席を受賞しました。
渡辺さんが初めて小説を書いたのは、高校教師をしていた31歳のとき。2年ほど書いていましたが、仕事の忙しさなどにより筆を置いてしまいました。その後、いつか書きたいと思い続けていましたが、再度筆を持ったのは、退職後の15年ほど前でした。渡辺さんは「約30年の空白期間があったせいか、最初はなかなか筆が進まず、大変でした」と書き始めたころを振り返ります。退職してしばらくは、詩や随筆を書いていましたが、数年前から小説も書くようになりました。今では、何か文章を思いつくと、忘れないうちに広告の裏などに書きとめ、それをもとに小説を書いています。
現在、渡辺さんは執筆活動だけではなく、市民文芸の編集委員や、書く楽しさを伝えるために、文芸入門講座の開催などもしています。
今回の受賞作品について渡辺さんは「昨年の終わりころに2か月くらいかけて仕上げました。読み返しては手直しを入れ、じっくりと書き上げました。作品が段々よくなっていくのを感じることができ、手直し作業は楽しかったですね。応募したきっかけは、作品を知人に見てもらい、コンクールに応募してみたらと言われたことからです。受賞の知らせはとてもうれしかったですね。趣味で書いてきた今までを認められたように感じました。今後の励みになります。今は書くことが楽しくてしょうがないですね」とすてきな笑顔で話してくれました。
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