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7月21日〜8月15日　ロゼシアター展示室
第2話　最強のカブトムシは？
　カブトムシの仲間は世界に約1,400種と言われ、その中でも立派な角を持つ種類は、子どもたちに人気が高く、昆虫の王者の風格が漂っています。
　角の形はいろいろですが、雄の持つ大きな角は食事場所や雌を獲得するための戦いで使われ、より強いものに進化してきた結果と考えられます。
　子どもたちからよく「最強のカブトムシは何？」という質問があります。
　その候補には体長が15センチメートルもあり、威風堂々としたヘラクレスやネプチューン、重戦車のようなアクタエオン、旺盛（おうせい）な闘争心があり、アジアの暴君などといわれるコーカサスなどが挙げられます。
　強さのポイントは、長い脚と鋭い爪です。爪を樹皮などに食い込ませて、踏ん張りをきかせ、角ではさんだり、突き上げて投げ飛ばしたりします。
　南米では、同じ場所にすむカブトムシが戦っている場面を見たことがありますが、一番強いのはヘラクレス、次いでアクタエオン、ネプチューンの順です。
　東南アジアにすむコーカサスは、南米のカブトムシとは自然の中で出会うことがありませんが、長い脚や大きな角から相当の猛者（もさ）であることがうかがえます。ヘラクレスとコーカサスが東西の横綱というところでしょうか。（著：安曇野蝶類研究所　塚田悦造（えつぞう））
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- 写真あり -
( 写真説明 ) ヘラクレス（南米産）