身近な地域情報を伝えるコミュニティFM。
市では、平成17年度開局に向けて、ことしの春から本格的に動き出します。今回はこのことについて紹介します。
コミュニティFMとは
コミュニティFMとは、まちづくりの推進を目的とし、地域に密着した情報や地域の特色を生かした番組を提供するラジオ放送です。
全県を放送区域とする今までのFM放送局と違い、市民が気軽に参加することができる情報の伝達手段として、平成4年に制度化されました。
平成16年3月現在、全国で168局、県内では浜松市、静岡市(2局)、沼津市、三島市、熱海市、伊東市に7局が開局しています。
コミュニティFMの必要性
地域のお知らせやイベント、交通情報など、市民の皆さんの日常生活に役立つ身近な情報をお届けします。
それだけでなく、災害や事件、事故のような緊急情報を素早く、多くの人に伝えることができます。平成7年1月に発生した阪神淡路大震災のときにも、被害者の安否や避難場所を伝えることに大活躍しました。
コミュニティFMの開局は、今後のまちづくりの重要な手段になるものと期待されています。
開局に向けて動き出します
コミュニティFMは、地方自治体の直接運営が認められていません。民間が主体となって運営していくため、会社の設立が必要になります。
そこで放送局の開局に向けて、みずから出資して事業を展開したいという熱意のある人を発起人代表として公募し、選びます。そして、発起人代表を中心に発起人会をつくり、放送局の開局を目指します。
佐々 志津江さん(今泉4)
- 写真あり -
( 写真説明 ) 他市でコミュニティFMにかかわっていた
人と人をつなげるコミュニティFM
私が高校1年生のとき、故郷の徳島市にコミュニティFMができました。開局から大学を卒業するまで、ラジオ番組にボランティアアナウンサーとしてかかわってきました。
ラジオを通して、たくさんの人とふれあうことができました。ラジオは、マイクに向かって一方的に話しているようですが、聞いている人から反応が返ってくるので、コミュニケーションが生まれます。それは私と聞き手の間だけでなく、聞いている人たち同士にも生まれ、ラジオを通じて人と人がつながっていくことを実感しました。
また、自分の街にあるFM放送局は、話題が身近で、地域の人たちが気軽に参加できることもおもしろさの一つです。知り合いが出演していると、聞き手も楽しいですよね。
富士市にコミュニティFMができると聞き、とてもうれしく思いました。富士市でも人と人をつなげていけるようなお手伝いをしていけたらと考えています。
身近に放送局があることのよさや楽しさを、富士市の皆さんにも感じてほしいと思います。
発起人代表の公募に関する説明会
とき 5月20日 14時〜
ところ 消防防災庁舎 5階第 1会議室
参加方法 5月11日までに、申請書に必要事項を記入し、企画課へ
※申請書は、企画課で配布しています(富士市ホームページからもダウンロードできます)。
開局場所は
放送局は、吉原2丁目に建設中のラクロス吉原内にできます。1階にメーンスタジオ、2階に事務所とサブスタジオを設け、だれもが気軽に訪れることができます。
今後の計画
平成16年 春
・発起人代表の公募
・公募に関する説明会
平成16年 夏
・発起人代表の審査・決定
平成16年 秋
・発起人会設立
・開局に向け、本格的な準備の開始
平成17年 夏
・放送局開局
自分の街のことを教えてくれるコミュニティFM。ラジオから流れてくる情報は皆さんの生活に役立つものがいっぱいです。
もしかしたら、あなたの友達の声がラジオから聞こえてくるかもしれません。考えると、ワクワクしてきませんか。皆さんに愛される放送局を目指して、いよいよ動き出します。
今後、市では開局に向けて、積極的に支援していきます。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 完成予想図
- 図表あり -
( 図表説明 ) 地図
問い合わせ先 企画課 電話 55-2701 メール so-kikaku@city.fuji.shizuoka.jp HP http://fujishi.jp/cityhall/soumu-b/kikakuka/