平成16年度の当初予算案が、3月19日の市議会2月定例会本会議において可決されました。
市の予算には、一般会計と特別会計、企業会計があります。一般会計とは、市税収入を主な財源として、道路、福祉、教育など行政の基本的な事業に塚津会計のことです。特別会計と企業会計は、一般会計と切り離し、特定の事業ごとに分けて経理をしています。富士市には、18の特別会計と2つの企業会計(水道事業・病院事業)があります。
一般会計予算額は 736億円
一般会計 736億 円
特別会計 496億8,081万円
企業会計 171億2,450万円
合計 1,404億 531万円
◆歳入
- 図表あり -
財源別歳入 736億円
自主財源
市税 55.7%
諸収入 5.6%
分担金及び負担金ほか 6.4%
依存財源
市債 12.9%
国・県支出金 11.2%
交付金ほか 8.2%
- 図表あり -
( 図表説明 ) 円グラフ
◎財源の55.7%は、皆さんから納めていただく市税です
歳入は、市が独自に確保できる市税(市民税や固定資産税)などの自主財源と、国や県から補助・交付される国・県支出金や市債などの依存財源から構成されています。
平成16年度の一般会計予算の歳入に占める自主財源の割合は、67.7%です。
しかし、景気の低迷による個人市民税の減収が大きく、法人市民税では、企業収益の回復による増収が見込まれるものの、市税全体ではさらに昨年度を下回るものと見込まれます。
このように、市民や企業の皆さんから納めていただく市税が、全体の55.7%と昨年に比べ5.7%、金額にすると、約2億円の減少となり、一段と厳しさを増しています。
◆歳出
- 図表あり -
目的別歳出 736億円
民生費 22.6%
公債費 17.3%
土木費 17.1%
教育費 11.6%
衛生費 10.7%
総務費 9.2%
消防費ほか 11.5%
- 図表あり -
( 図表説明 ) 円グラフ
◎民生費の割合が4年連続でトップに
平成16年度も、第四次富士市総合計画に沿って、その掲げる諸事業の計画的な実施に向けて予算を定めました。
国・県負担金などの歳入減が見込まれることから、事務事業を見直し、限られた財源の中で効率的な配分を行いました。また、すべての補助金を見直し、再チェックしました。
歳出を目的別に見ると、民生費が22.6%を占め、続いて公債費17.3%、土木費17.1%、教育費11.6%、衛生費10.7%の順になっています。公債費が昨年と比べ5.4%ふえていますが、これは、減税により不足した分を補うために借り入れたお金を返済するために、一時的にふえたことによるものです。
民生費は、少子高齢社会に向けたさまざまな福祉施策に充てられます。主な事業としては、ふじやま・くすの木学園建設事業や放課後児童クラブの整備・拡充などがあります。
そのほかの主な事業としては、道路の新設・改良、交通安全施設の整備、小中学校及び東名高速跨道橋(こどうきょう)などの耐震化、消防署臨港分署の改築などがあります。
◆特別会計
予算額 496億8,081万円
※下の表では、財産管理特別会計(内山、旧吉原、旧島田、旧今泉、旧今泉・一色・神戸・今宮、旧元吉原、旧須津、旧吉永、旧原田)を省略してあります。
- 図表あり -
◆企業会計
病院事業の予算額
128億9,292万円
市立中央病院は、基幹病院としての役割を踏まえ、医療機器の整備などを積極的に行い、病院機能の充実を図ります。
水道事業の予算額
42億3,158万円
上水道の安定供給を図るため、水道施設の維持管理、老朽管の布設替えを行います。