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吉永第二小学校、吉原第三中学校
勢子辻分校講堂落成 昭和36年3月
75年の歴史があった分校
明治39年、勢子辻分校は当時の鵜無ヶ渕尋常小学校、穆清(ぼくせい)小学校の分校として開校し、昭和30年ごろまでは、小・中学生合わせて30人ぐらいの生徒が通学していました。しかし、子どもの数は次第に減少し、昭和56年3月末で閉校になりました。
勢子辻分校で学んだ
(前列左から)三改木(みぞろぎ)広幸さん、上原松男さん、川村久則さん
(後列左から)
星晴美さん、室伏治さん
- 写真あり -
楽しかった分校での生活
分校では、2学年ずつ合同の授業で、体育は全学年一緒のときもありました。人数が少ない分、きずなは自然に強くなりましたね。また、先生は分校内の住宅で生活していましたから家族のような存在でした。学芸会や運動会などは町内挙げての行事でもあり、分校は町内の中心でした。
学校が終わると、近くの小高い山へ行ってわき水を飲んだり、泥まみれになって斜面を滑ったりするなど、自然が遊び場でした。冬は雪もよく降ったので、竹でつくったスキーで楽しみましたよ。分校には楽しい思い出がいっぱい詰まっていましたから、閉校のときはとても寂しかったですね。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 卒業式の様子(昭和43年3月)