7
ゲラティック号の打ち上げ
昭和54年10月(柏原海岸)
台風20号によって海岸に
昭和54年10月19日、台風20号の高波や強風を受け、大型の貨物船が柏原海岸に打ち上げられました。この船は、インドネシア船籍のゲラティック号で、長さ155メートル、重さ約6,300トン。救援米を運ぶため、清水港を出てすぐの出来事でした。
この船は、しばらくの間、海岸に置かれた後、6か月かかって解体処理されました。
船を見物する人で大にぎわい
元吉原地区生涯学習推進会顧問
鈴木 克己さん(中柏原新田)
- 写真あり -
当時、私は消防団で台風に備えていました。夜、ほかの団員が防潮堤の見回りに行ったとき、船が海岸近くにいておかしいという話があり、翌日見ると、大きな船が傾きもせずに打ち上げられていて、とてもびっくりしました。それからというもの、海岸は大勢の見物人でにぎわいました。県外から来る人もいたり、露店も出たりするほどでしたよ。
今では、当時と比べて海岸が狭くなり様子も変わりました。私が子どものころは、波打ち際までたどり着くのに大分歩いたものです。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 柏原の立圓寺(りゅうえんじ)には、ゲラティック号のいかりや、犠牲となった二人の乗組員の慰霊碑が置かれています。