知的または身体などに障害を持つ人のための施設「心身障害者小規模授産所」について紹介します。
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■心身障害者小規模授産所ってどんなところ?
心身障害者小規模授産所(以下「授産所」)は、一般企業に就職が困難な15歳以上の知的または身体などに障害を持つ人たちが、毎日通所し、作業をしながら広く社会参加を目指す施設です。
市では、富士市社会福祉協議会が設置・運営をしています。施設整備や運営費用は、主に県や市からの補助金で賄われ、現在市内に8か所あります。(3ページ表参照)
■何をしているの?
授産所では、自主製品をつくったり、業者からの下請けの依頼を受けたりする作業訓練のほか、音楽や料理、運動など余暇活動も行っています。
また、祭りなど地域行事への参加・体験実習やボランティア、施設見学の受け入れなど地域との交流を大切にしています。
★まつぼっくりでボランティア活動する
萩田(はぎた) 節子さん(桧新田)
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私も仲間の一人
私は、ボランティア募集のチラシを目にしたことがきっかけで、ここに来るようになりました。大体、週4日、午前中だけ通っています。
所長や指導員の人たちから「来てくれてありがたい」と言われますが、実際、自分のために来ています。ここに来ると、通所生が明るく笑顔で迎えてくれ、心が温かくなって帰ります。体が続く限り、通いたいと思っています。
★市民ふれあいバンクで働く
高橋 道子さん(広見東本町)
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みんなに会えるのが楽しい
私は、バスをおりた後、30分かけ歩いて通っています。歩くのは疲れるけれど、ここに来るとみんなに会えるから楽しいです。
仕事は、主にリサイクル商品の値段つけやレジを担当しています。いつもお客さんが来てくれるからうれしいですね。
今、日記をつけることが日課になっています。所長が感想を書いてくれるので、それも楽しみの一つです。
★竹の子でボランティア活動する駅南地区女性フォーラム会長
岩間 治子(はるこ)さん(横割6)
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地域で応援しています
竹の子ができた約15年前から、訪問させていただいています。富士駅南口の清掃などは、通所生と一緒になって地域で取り組んでいます。
また、私たちの会だけでなく、福祉推進会など地域のさまざまな団体が竹の子とかかわっていて、地域で応援していこうという雰囲気があります。今では祭りなどの地域行事には必ず参加してくれるなど、地域で欠かせない存在になっています。
★吉原つくし所長
後藤 忠芳(ただよし)さん(原田)
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みんなで協力し合って
授産所に通う人たちは、年齢層が幅広く、障害もさまざまです。自分にできることを見つけ、二人一組になって作業するなど、お互いに協力し合って作業しています。
授産所には、通うことが生活の張りになっている人、企業への就職を目指している人などがいます。目的はさまざまですが、みんなで楽しく、地域に愛される授産所を目指し、活動しています。
ここには、優しさ、愛情、笑顔、心温まるものが自然に集まります
ドアをあけあいさつすると、明るく元気な声が数倍になって返ってくる授産所。自然と笑顔がこぼれます。
基本にあるのは、人と人とのふれあいです。声をかけるだけで温かくなれる、授産所はそんな場所です。あなたも立ち寄ってみませんか。
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( 図表説明 ) 市内心身障害者小規模授産所 開所日時 月曜日〜金曜日 9時〜16時
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( 写真説明 ) ふれあいショップあゆみ
( 写真説明 ) 市民ふれあいバンク
それぞれの授産所の特性を生かした作業をしています
( 写真説明 ) まつぼっくり
夏休み中、元吉原中の生徒がボランティア活動。人と人とのふれあいを大切にしています。
( 写真説明 ) 吉原つくし
みんなで楽器を演奏したり、歌ったりする「音楽の時間」
( 写真説明 ) 竹の子
健康づくりのために運動する時間も取り入れています
( 写真説明 ) ひめな
業者からの下請けの仕事を主に行っているところもあります
( 写真説明 ) ふじひろみ
広見地区体育祭に参加。地域との交流を大切にしています
( 写真説明 ) 鷹身工芸社
絵手紙など自分でやりたいことを選んで行う「ゆとりの時間」