病気の早期発見、早期治療のきっかけとなる健康診査。
健康は、幸せな生活を営む上での基本であり、みんなの願いです。
平成14年度の健康診査の内容と結果をお知らせします。
富士市民の健康状況
県標準を100とした標準化死亡比(※)を見ると、富士市はほとんどの疾病において県標準を上回り、健康とは言えない状況にあります。生活習慣病の予防対策などを強化し、県標準に引き下げることが課題です。
※各市町村の年齢が均一であるという仮定で数値を補正し、県標準と富士市の死亡状況を比較したもの。数値が100より大きいということは県標準より死亡状況が悪く、100より小さいということは県標準よりよいことを意味します。
■疾病ごとの標準化死亡率
- 図表あり -
通知(検診のお知らせ)がなくても受診できるの?
通知は、前年度検診を受けた人に発送しています。初めての人には、通知は届きません。通知がなくても受診できますので、健康カレンダーを見て、直接会場・実施医療機関にお出かけください。
◇通知が届く検診
基本健康診査、結核・肺がん検診、胃がん検診、大腸がん検診
平成14年度の受診状況
市の健康診査受診者数は、なかなか伸びず、胃がん、肺がん検診は減少傾向にあります。健康を保つためには、病気を早期に発見し、早期に治療することが大切です。面倒くさい、時間がないなどと言わずに、継続して健康診査を受けましょう。
■健(検)診別 受診者数の推移
- 図表あり -
基本健康診査
対象 40歳以上
生活習慣病の早期発見のための健康診査です。内容は、問診、身体計測、血圧測定、尿検査(たんぱく、糖、潜血)、心電図、血液検査(脂質検査、血糖値検査、貧血検査、クレアチニン、肝機能検査)、医師診察、眼底検査(選択項目)です。
平成14年度の結果を見ると、異常なしは1割にも達しません。若いうちからの生活習慣の改善を必要としていることがわかります。健康診査は生活の悪い習慣を改善するよい機会です。結果を見たとき感じたことを忘れずに、日々の生活に気をつけましょう。
- 図表あり -
がん検診
検診で見つかるがんは、早期がんが多いため、早期発見、早期治療で生存率が高くなります。自覚症状がなくても、検診は毎年継続して受けましょう。
- 図表あり -
肝炎ウイルス検診
対象 (1)節目検診(40・45・50・55・60・65・70歳) (2)要指導者等検診(肝機能の異常を指摘された人など)
※前年度対象者も受診できます。
血液検査で、B型とC型の肝炎ウイルスに感染していないかを調べます。平成14年度は、1,313人が受診。ほとんどの人が、肝炎ウイルスについて自覚症状がありません。対象に当てはまり、今までに検査を受けたことのない人は、ぜひ受診してください。
歯周疾患検診
対象 40・50歳(総合健診受診者)
歯の衰えは、40歳ころから始まり、50歳を過ぎるころから歯を失う人がふえ始めます。厚生労働省の調査によると80歳の平均現在歯数は約5本です。いろいろなものをおいしく食べるには、80歳でおおよそ20本の歯が必要です。
富士市の平成14年度歯周疾患検診受診状況(下図)を見ると、年齢が高くなるほど、進行した歯周炎を有する人の割合が高くなっています。歯周炎などの歯周病は、加齢によって避けられない病気ではなく、食事、歯みがき、疲労、喫煙などの生活習慣と密接にかかわり合い、最近では若年層にも増加しています。
※今年度から、60歳の人は「60歳歯科総合検診」で受診できます。
- 図表あり -
健康診査っていくらするの?
- 図表あり -
健康でありたいとだれもが思っているはず。毎年健康診査を受診し、自分の健康を自分で守りましょう。
健康診査についての詳しいことは、ことし3月に各戸配布した健康カレンダー、富士市ホームページをごらんください。
(ホームページ http://www.city.fuji.shizuoka.jp/cityhall/fukusi-b/hoken/)
問い合わせ
保健福祉センター 電話 64-8990
Eメール womenc@city.fuji.shizuoka.jp
- 写真あり -
( 写真説明 ) 採血
血液の質を見ることで体のどこに異常があるのか推測できます
( 写真説明 ) 各種健康講座
健全な生活習慣を身につけるために、保健福祉センターで行っています
( 写真説明 ) 歯周疾患検診
健康な歯を守るために検診は大切です