10月は里親月間。今回は市内在住の里親で構成されている「富士市里親会」を紹介します。
富士市里親会
里親とは、何らかの事情によって親と一緒に生活できない18歳未満の子どもを、家族の一員として迎え入れ、温かい愛情と家庭的な雰囲気の中で、我が子同様に育てていく人のこと。里親の形には大きく分けて、子どもが社会で自立できるまでの間養育する「養育里親」、週末などの短期間家庭で生活の面倒を見る「短期里親」、養子縁組、または特別養子縁組をして法律上親子関係を結ぶ「養子里親」があります。さらにこの10月からは、虐待児童などを預かり、専門的なケアに当たる専門里親制度がスタートします。
市内に住む27組の里親から成る里親会では、里子の養育について研修を行ったり、子どもと一緒にレクリエーションを楽しんだりするほか、福祉まつりなどへ参加し、里親制度の理解を深めてもらうためのPR活動も積極的に行っています。
里親歴24年で、会長を務める渡辺孝さん(今泉)は、「子どもが家にいることで夫婦の会話もふえ、家庭の中が明るくにぎやかになりますね。子どもから学ぶことはたくさんあります。子どもの成長に立ち会うことが里親としての喜びでありだいご味ですね。預かった子どもには、将来自分の家庭を持ったときにこの経験を生かしてほしいと思っています。
児童虐待をはじめ、子どもの養育にかかわる問題が多くなっています。これを受けて子どもを預かる施設もいっぱいの状況です。そんな子どもたちに温かな家庭の味を提供する里親の存在はますます大きくなっていると思います。
ぜひ多くの皆さんに里親について理解していただき、子どもたちの温かな受け皿づくりに手を貸してほしいですね」と話してくれました。
●里親制度について詳しくは…児童福祉課 電話 55-2763
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( 写真説明 ) 先月行われたレクリエーションでは、ブドウ狩りを楽しみました。