共働き家庭などがふえている現在、放課後児童クラブの設置を望む声はますます大きくなっています。
だれもいない家に帰り、一人で過ごさなければならない子どもにとって、放課後児童クラブは大勢の友達と一緒に安心して過ごせる場所。
また、子どもだけで留守番をさせるのが不安な親にとっても、クラブは安心して子どもを預けることができる場所です。
今回は、放課後児童クラブの活動について紹介します。
第2の家庭・放課後児童クラブ
共働き家庭や母子・父子家庭などの子どもたちは、小学校から帰った後の放課後や、夏休み・冬休み・春休みなどには、子どもだけで過ごす時間が多くなります。
このような中、子どもたちの放課後の生活を守る施設として、「放課後児童クラブ」が誕生しました。
放課後児童クラブに通う子どもたちは、そこを「第2の家庭」としています。自宅で過ごすのと同じように、休息したり、おやつを食べたりして過ごします。
また、クラブで友達と遊ぶことにより、子ども同士のふれあいも生まれ、集団の中での活動の知識や生活習慣を自然に身につけていくことができます。このように、放課後児童クラブは、子どもたちにとって「放課後の生活の場」であり、多くの仲間たちとの「ふれあいの場」でもあります。
市では現在、16か所の放課後児童クラブに事業を委託し、活動を支援しています(4・5ページ参照)。ここでは、放課後児童クラブの具体的な活動内容について紹介します。
具体的な活動内容
●遊びを豊かにする活動
・野球、ドッジボール、サッカー、相撲など、ルールを低学年でも親しみやすく工夫したもの
・レクリエーションゲーム
・草花や昆虫など、自然を使った遊び
●自然に親しむ活動
・野菜や草花の栽培
・昆虫や魚などの飼育
●行事活動
・子どもの間ではやっている遊びを行事に展開
・ひな祭り、七夕、クリスマスなど、季節的な行事・キャンプ、スポーツ大会などの行事を設定し、これに向けて日常的な生活を積み重ねる
●制作活動
・折り紙、紙工作、木工作、編み物、ビーズなどの工作的な手仕事
・おやつづくり、食事づくりなどの生活的な手仕事
●表現・鑑賞活動
・読書、音楽などの鑑賞
・絵画、粘士遊びなどによる表現活動
●生活習慣を整える活動
・掃除、着がえ、げた箱やロッカーの整理、手洗いなど
放課後クラブ Q&A
Q 児童クラブって、どんなところ?
A 主に「友達と遊ぶこと」が児童クラブの基本です。遊びを通して観察力、思考力、想像力、表現力などの能力や、集団の中で決まりを守り、行動することを身につけます。また、家庭にいるときと同じように、基本的な生活習慣を身につけることができるよう、指導員が気を配っています。
Q おやつは、クラブで用意してもらえるの?
A 各クラブとも、子どもたちが手づくりするなど、工夫したおやつを用意しています。もちろん、おやつの準備・片づけは、みんなで協力して行っています。
Q 児童クラブに入りたいけれど、どこに申し込めばいいの?
A クラブの入会については、直接、各クラブに申し込みをしてください(各クラブの連絡先は、4・5ページの表をごらんください)
Q 1か月でどのくらいの費用がかかるの?
A 各クラブで異なりますが、一人につきおおよそ1万円くらいです。兄弟、姉妹で入っている場合や母子・父子家庭には、割引のあるクラブもあります。詳しくは、各クラブにお問い合わせください。