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【広報ふじ平成14年】富士の民俗芸能 第15回

かりがね護所太鼓(ごしょだいこ)
 「かりがね護所太鼓保存会」は、最初は大人たちが地区の夏祭りのときに太鼓をたたこうと、同好会として昭和55年に始まり、58年からは子どもたちをメンバーにして育成保存会となりました。来年は、発足20周年を迎えます。
 現在の会員は、小学校1年生から中学校3年生までの31人。子どもたちは岩松・岩松北地区だけではなく富士駅南地区など、ほかの地区からも参加しています。
 練習は毎週金曜日の夜、護所神社の隣にある橋下公会堂で2時間くらい行っています。子どもたちはまず太鼓の前に正座し、黙とうの後練習を始めます。
 演奏する曲は、地域に伝わる昔話「かりがねの人柱」や富士川など、地域にかかわる事柄をもとにしたものなど、8曲あります。それらの曲は、すべて保存会でつくったオリジナル曲です。
 主な活動は、かりがね祭りと富士まつりでの演奏。そのほかにも県外へ遠征したり、結婚式や祝賀会に招待されたりと、発表の場を広げています。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 雁公園
( 図表説明 ) かりがね祭り10月5日(日曜日)
- 写真あり -

かりがね護所太鼓保存会会長 中尾 朝英(ともひで)さん(松岡)
- 写真あり -
 ことしの5月から、岩松中学校でも26人の生徒に、週1回太鼓を教えています。保存会の子どもたちもそうですが、太鼓をたたきたいという子は、とても素直だなと感じます。
 子どもたちは自分から太鼓をやりたいと思い、参加してきます。親がやらせたいからと言って始める子どもは長続きしません。ですから、保存会には太鼓の好きな子が集まっています。
 子どもが大きくなったとき、太鼓を頑張ったとか、楽しかったとか、今感じている気持ちの何か一つでも残ってもらえればいいなと思っています。
 今まで保存会で私が太鼓を教えた子どもは、100人以上になります。そのOB・OGを集めて発表会をすることが私の夢です。
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