原田清流子供太鼓(はらだせいりゅうこどもだいこ)
毎週土曜日の午後、原田小学校から太鼓の音が響いてきます。
その昔は『原田清流子供太鼓保存会』の子どもたちが「打てば響く人になれ!」を目標に太鼓の練習に励んでいるものです。
保存会は、青少年の健全育成や住みよい地域づくりを目指し、昭和59年に結成されました。この会は町内会など地域の人々や地元企業の支援で運営されています。
現在、保存会員は81人。子どもメンバーは36人で、原田地区だけでなく須津地区や今泉地区からも参加しています。
演目は地域に伝わる民話をもとに篠笛、太鼓、謡(うたい)、踊りを取り入れた創作太鼓「手児の呼坂(たごのよぶさか)」のほか、五曲ほどあります。
保存会は、地元のお祭りはもちろんのこと、ほかの地区のイベントや福祉施設でも太鼓などを披露し、幅広く活動しています。平成13年度には静岡県文化財団による「地域文化奨励賞」を受賞しました。今月下旬には富士市と姉妹都市提携を結んでいるアメリカ合衆国オーシャンサイド市を訪れ、和太鼓の迫力ある演奏を予定しており、国際的な文化交流にも一役買っています。
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( 図表説明 ) 竹採公園
( 図表説明 ) 姫名の里まつり 9月21日(土曜日)
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原田清流子供太鼓保存会会長 荻野 義(ただし)さん (原田)
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練習は「友だちを大切にし、よい仲間をつくろう」「すばらしいふるさとをつくろう」などといった誓いの唱和から始まります。
保存会の活動を通して、子どもたちは太鼓以外にもあいさつなど礼儀作法を学ぶことができます。また、上級生が下級生に太鼓を教える姿が見受けられたり、人前で話す機会があるため恥ずかしがりやの子どもがはきはきと話せるようになったりと、この活動が子どもたちの人間性を豊かにしているように感じます。そのような子どもの成長を感じることが私の喜びでもあります。
私たちは、活動を通じてふるさとづくり、人づくりを目指しています。これからも地域に密着した活動をしていきたいと思います。ぜひ子どもたちの太鼓の音を聞いてほしいですね。