小木の里太鼓(こぎのさとだいこ)
平成2年、富士駅南地区まちづくり推進会議では、地域の活性化や明るい住みよいまちづくりのため、夏祭りを行う事にしました。1180年の富士川の合戦のとき、源頼朝率いる源氏が、富士駅南地区に陣を張ったと言われ、当時この地区一帯が「駿州(すんしゅう)富士郡下方(しもかた)の庄小木(しょうこぎ)の里」と呼ばれていたことから、祭りの名称を「小木の里まつり」に決めました。
第一回小木の里まつりは、大盛況をおさめましたが、祭りの華である太鼓演奏は、他地区の団体にお願いしていました。そこで、「太鼓演奏を自分たちの手で」と考え、地元有志が集まり、平成4年に『小木の里太鼓保存会』が結成されました。その後、練習を重ね、現在ではプロに作曲してもらった「GOGO小木」や会員がみずから作曲した「小木の里太鼓」、「小木の里ばやし」などたくさんの曲を演奏し、富士駅南地区だけでなく、市内外に和太鼓の魅力を伝えています。また、会員数も小・中学生、大人を合わせて50人ほどになり、祭りを盛り上げる太鼓として、欠かせないものとなっています。
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( 図表説明 ) 祭り会場 富士第二小学校
( 図表説明 ) 小木の里まつり 7月20日(土曜日)
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小木の里太鼓保存会会長
佐野三郎さん(水戸島本町)
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昨年、小木の里太鼓保存会が発足して10周年を迎えました。これも、地区の皆さんの応援や会員の熱意のおかげだと思っています。
毎週木曜日の夜、富士第二小学校の体育館で練習しているのですが、体育館の建てかえ工事の間は練習場所を確保するのに本当に苦労しましたね。太鼓は大きな音がするので、体育館の練習でも太鼓にゴムを張って、近所の皆さんに迷惑をかけないようにしています。その分、本番では思い切り威勢よくたたいていますけどね。(笑)
この太鼓を通して、小学生から中学生、大人の会員との縦のつながりができ、うれしく思います。これからは子どもたちに引き継がれ、この地区の伝統芸能となってもらいたいですね。