このコーナーでは富士地区2市1町(富士市・富士宮市・芝川町)の情報をお知らせします。今回は、芝川町について紹介します。
芝川町ミニデータ
(平成13年10月1日現在)
○面積 74.18平方キロメートル
○人口 1万461人(男5,122人 女5,339人)
○世帯数 2,968世帯
○芝川町の歴史
芝川町の歴史は極めて古く、西山の小塚(こづか)遺跡からは、およそ1万5,000年以上も前の先土器時代の石器などが発見されています。鎌倉時代になると源氏の臣(しん)、大宅大二郎光延(おおやだいじろうみつのぶ)が京より川合の地へ移り住んで栄え、河合千軒(せんげん)と称されるほどのにぎわいを見せました。その後、駿河と甲斐(かい)を結ぶ交通の要衝として、身延山もうでの道筋として栄える一方、江戸時代には立地条件や交通上の重要性から幕府の直轄地となりました。
やがて昭和31年富士郡芝富(しばとみ)村と庵原郡内房(うつぶさ)村が合併して富士郡富原村に、翌32年に富原村と柚野(ゆの)村が合併し、現在の芝川町が誕生しました。
ことしは、町制施行45周年の記念の年です。
○芝川町の特産品
芝川の特産品といえば、まず内房地区のタケノコが挙げられます。
ここでとれるタケノコはやわらかく味がよいことで知られ、4月上旬に内房農林産物直売所で行われる「たけのこまつり」には掘りたてのタケノコを目当てに県内外からたくさんの人が訪れ大変にぎわいます。
そのほかには稲子(いなこ)地区の梅や梅加工品、梅ワイン、・良質な水を使用した地酒、竹細工などがあります。
○芝川町の見どころ
●西山本門寺(ほんもんじ)
日代(にちだい)上人が開山したと伝えられる西山本門寺は、富士五山の一つに数えられる名刹(さつ)です。国指定重要文化財の紺紙金字法華経(こんしきんじほけきょう)、常子内親王筆紙墨法華経(つねこないしんのうひつしぼくほけきょう)、日蓮筆法華證明鈔(にちれんひつほっけしょうみょうしょう)をはじめ、県指定重要文化財の厨子(ずし)など貴重な文化財が多数残されており、毎年4月18日には、「虫干し」が行われ一般公開されています。
さらに、この寺には、静岡県の自然百選に選ばれた杉並木(参道)や本堂の裏に、県指定の天然記念物「大ヒイラギ」もあり、その下には、本能寺の変で亡くなった織田信長の首が、埋められていると伝えられる首塚があります。
●柚野の棚田群
芝川町は山合いの町で、町特有の風景として、農地を確保するため山肌を切り開き、へばりつくように形成された棚田があります。
中でも柚野・稲子地区の「柚野の棚田群」は静岡県棚田十選に選ばれており、稲子地区の棚田には、屋島の合戦で敗れ没した平維盛(これもり)の墓といわれる墓石があります。
●新稲子川温泉ユー・トリオ
平成6年3月、町営の温泉施設「新稲子川温泉ユー・トリオ」がオープンし、ことし10月10日に入館者100万人を達成しました。
同施設には、内風呂(ぶろ)・露天風呂・水着で楽しむ温泉プールのほか、テニスコート・バーベキュー施設、さらに、町の特産である竹細工づくりが体験できる施設「遊竹庵(ゆうちくあん)」もあり、家族で一日ゆったりと過ごせる施設となっています。
富士川で天然鮎釣りやカヌーを楽しむなど、芝川町はたくさんの魅力にあふれています。皆さんのお越しをお待ちしています。
芝川町役場行政課 電話0544-65-2801 インターネットホームページ http://www.wbs.ne.jp/bt/shibakawa/