日本の伝統建築「カヤぶき」を描く
芦澤 光義さん(今泉8丁目)
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国語の教師だった芦澤さんは、書道の腕前が師範級の持ち主。しかし、もともと絵が好きだったことから、教員を退職した昭和55年から独学で絵を描き始めました。それからというもの「好きなことは徹底してやらないと気が済まない性格」とみずから語るほど、絵の世界に没頭。風景画を主に描き、油絵や霧吹き画、パステル画などさまざまな具材にもチャレンジし、これまでに、県の芸術祭や富士市展などでたくさんの賞を受賞しました。
風景の中でも特にこだわったのが、カヤぶき屋根のある風景。芝川町で生まれた芦澤さんは、「自分が生まれ育った、ふるさとの思い出を絵に残したい」と、天気のいい日には車で出かけ、カヤぶき屋根の民家を見つけてはスケッチをするという旅を足かけ15年続け、ついに65点もの作品を完成させました。
芦澤さんは「ことしの9月に、市立中央図書館で、この65点の作品をすべて展示した個展を開くことができ、一区切りがつきました。たくさんの人に見に来てもらい、大変うれしかったです。絵のいいところは、書のように手本がないこと。自分で見た風景を自由にキャンパスに表現できますからね」と笑顔で話してくれました。
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( 写真説明 ) パステルで描かれた「カヤぶき」の絵は優しいタッチが魅力