三味線で日本の心を伝える
嶺脇（みねわき）栄太郎さん（富士見台6）
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津軽三味線の本場青森県で開催される全国大会で入賞するほどの腕前を持つ嶺脇さん（本名・嶺脇武紀さん）は、民謡好きの父の影響で、子どものころから三味線の音に耳なじんでいました。本格的に学び始めたのは、秋田県から就職のために富士市へ来て間もない19歳のときから。
そして昭和59年、三味線一本の道を決意して、会社を退社しプロへ。以来、演奏活動や後進の指導に情熱を傾けるほか、ボランティアとして高齢者施設への慰問演奏、公民館や小中学校のコンサートで、力強くしんのある音を会場いっぱいに響かせています。
嶺脇さんは、「三味線はコードも和音もない楽器です。それだけに奥が深く、弾く人それぞれの個性が出ます。津軽三味線は、普通の三味線に比べて、皮を張ってある胴が大きく、さおや弦が太くなっています。さらに奏法でもばちで三本の弦をはじく以上に、たたくといった打楽器的なところが強いのも特徴です。上達にはとにかく毎日の練習が大切。音のツボは経験の積み重ねでつかめるものです。
これからは、演奏活動と後進の指導を両立させながら、自分の音を追求していきたいと思っています。心を込めた演奏をするためにはエネルギーを使いますから、日ごろからの体力づくりは欠かせませんね」と話してくれました。
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( 写真説明 ) 8月末、小中学校の授業に役立ててほしいと市に三味線と尺八を寄贈
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