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【広報ふじ平成13年】みんなの優しさをつなぐ 富士市災害ボランティア連絡会

 阪神淡路大震災以降、災害が発生したときには、全国からボランティアが支援に駆けつけてくれるようになりました。しかし、災害時の混乱は予想がつかないものです。ボランティアの皆さんの力を生かすことができないこともあるかもしれません。
 そこで、富士市ではいざというときにボランティアの活動を支えるため、「富士市災害ボランティア連絡会」が結成されています。今回は、「富士市災害ボランティア連絡会」とその活動を紹介します。

富士市災害ボランティア連絡会とは…
 富士市災害ボランティア連絡会(以下、連絡会)は、災害時に設置される災害対策本部への支援と協力や、全国から集まってくれるボランティアの受け入れを目的として、平成11年に結成されました。
 連絡会には九つの団体が所属しており(下表参照)、それぞれの特色や得意な分野を生かして活動しています。連絡会の事務局は、保健女性センター3階の社会福祉協議会内にあります。

災害が発生すると連絡会が始動
 災害が発生するとまず、市の「災害対策本部」が設置されます。災害対策本部の情報提供や支援を受けて、社会福祉協議会のボランティアセンターに「災害ボランティア支援本部」が設けられます。その活動の担い手として連絡会が始動します。

円滑なボランティア活動のために
 連絡会の主な活動は、災害時におけるボランティアの受け入れです。ボランティアの受け入れを円滑に行うためには、まず、被災地の状況をできるだけ正確に把握する必要があります。さらに、災害対策本部などとも連絡をとり、ボランティアの皆さんにどのような行動をしたらよいかを指示します。そして、ボランティア活動が行われている間は、ボランティア一人一人の安否を毎日確認します。
 また、平常時にもさまざまな活動をしています。災害に関する講演会や研修会を開催して災害に対する知識を学んだり、ボランティアの皆さんとの調整役となるボランティアコーディネーターの養成を促したりしています。
 さらに、防災訓練に参加してボランティアの受付の模擬実験を実施したり、団体独自に訓練を行ったりして、いざというときに円滑に対応できるように努めています。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 災害ボランティア連絡会所属団体
- 写真あり -
( 写真説明 ) 平成12年9月1日総合防災訓練にて。富士市災害救援バイク隊の皆さん
( 写真説明 ) 通信技術の向上を図る富士市アマチュア無線非常通信協力会の皆さん


勉強しながら、会員同士の連携を図っていきたい
富士市災害ボランティア連絡会会長 渡邉 雅子さん(今宮)
- 写真あり -
 連絡会には、さまざまな特徴を持った九つの団体が所属していますので、団体や会員同士のコミュニケーションが大切ですね。日ごろから連携がとれていれば、災害時にバラバラにならずに、団体それぞれの特徴を生かして活動できます。被災者にとっては、一刻も早い援助が必要ですから…。
 また、被害を少なくするためには、一人一人の防災への意識が大切です。富士市には、常葉大学環境防災学部があり、防災の勉強をする環境に恵まれているので、多くの人に防災について関心を持ってほしいですね。
 これからも、研修などを通して会員の連携を図っていきたいと思っています。そして行政も含め、情報交換をしていける場をふやしていきたいと思います。


地域や市、被災者とのパイプ役として活用してほしい
防災対策課 小池 芳部 課長
- 写真あり -
 もし東海地震が発生したら、富士市の死者、負傷者は5,000人、家屋への被害は1万6,000棟に上ると予想されます。このような災害が起きたら、市だけで対応することは難しくなり、ボランティアの皆さんの力をお借りしなければならないと思います。そこで、中心となって活躍していただきたいのが連絡会の皆さんです。
 私たち災害対策本部(市民相談班)の要請を受け、連絡会が設置されます。ボランティアの調整や情報の収集と伝達など、地域や市、被災者とのパイプ役としての役割は、ますます期待されます。
 9月1日の総合防災訓練の会場型訓練に、今回初めて連絡会として参加していただきます。地域との連携の中で、日ごろの活動の成果を発揮していただきたいですね。


連絡会の皆さんとともにボランティアを支援していきたい
富士市社会福祉協議会 近藤 勝彦 ボランティアコーディネーター
- 写真あり -
 昨年、北海道の有珠山のボランティアセンターへ行って来ました。現地では、たくさんのボランティアの皆さんが全国から集まっていました。年齢も経験も違うさまざまな人たちが、自分にできることをという共通の意識で、救援物資の搬入や避難所への支援などの活動をしていました。
 一緒に汗を流し、語り、寝起きをともにしました。
ボランティア活動は、不自由さも伴い、厳しいものです。しかしボランティア活動を通して新しい自分に気づいたり、他人への思いやりや優しさを肌で感じたり…。それが、次の行動への原動力となっていました。現地での不自由な生活と厳しいボランティア活動を何か月も続けられるのは、そんな魅力があるからだと思います。
 そのボランティア活動を支えるのが連絡会です。富士市でも災害時には、ボランティアセンターが「災害ボランティア支援本部」となります。事務局としてボランティアの皆さんの活動が円滑に進むよう、連絡会の皆さんとともに活動していきたいですね。

問い合わせ 災害ボランティア連絡会事務局(ボランティアセンター) 電話64-7100
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