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【広報ふじ平成13年】富士の民俗芸能 第2回

鵜無ヶ渕神楽(うないがふちかぐら)
 昔、鵜無ヶ渕に住むほとんどの人は、農薬を主として生活していました。山間地の農業ですから、平地の農作業と異なり、つらい作業の連続で、疲れた体にむち打って働きました。
 そのため、1年に1度の縁日、観音さんのお祭りには村じゅうが仕事を休んで、大騒ぎで楽しみました。
 子どもたちは、親から日ごろのお手伝いをした褒美に、小遣いをもらって境内で買い物をし、若い衆は張り切って祭りを仕切ります。
 夜になると、お目当ての神楽の舞いが演舞されます。笛や太鼓に合わせて、獅子舞が舞い始めると、祭りは最高に盛り上がり、子どもやお年寄り、男衆、女衆もこぞって祭りを楽しみました。
 神楽の舞いには、「下(さ)がり葉(は)の舞い」「弊(へい)の舞い」「剣(つるぎ)の舞い」「狂いの舞い」などがあります。
 神楽が終わると、供養に上げたおだんごや花が、参詣者(さんけいしゃ)に配られます。村人たちは、翌年のお祭りを楽しみにして、うたげを後にするのでした。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 観音さんのお祭り 7月19日(木曜日)
- 写真あり -

鵜無ヶ渕神明宮神楽保存会会長 鈴木 覺(さとる)さん(鵜無ヶ渕)
- 写真あり -
 鵜無ヶ渕神明宮(しんめいぐう)神楽保存会は、昭和41年に結成されました。
 昔は、神楽のメンバーになるには、鵜無ヶ渕で生まれ育った長男しか加わることができませんでしたが、現在では、地区の人ならだれでも仲間に入れます。
 主な活動は、神明宮のお日待ち、間門(まかど)浅間神社での奉納、観音さんのお祭りです。
 これ以外にも、吉永北地区の文化祭や、菜の花の里まつりなど、地区の行事にも積極的に参加してます。
 鵜無ヶ渕神楽の起源は、慶長年代の後半(1610年)にさかのぼると言われています。約400年の伝統と、農民の思いが込められたこの神楽を、これからも守っていきたいですね。
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