災害に強い安心して暮らせるまちの実現は、市民すべての願いです。
消防防災庁舎は、複雑化する都市災害に対応できるよう消防、防災、情報システムの3つの機能をあわせ持つ施設です。そして、それぞれの機能が密接に結びつきながら、総合的な災害対策活動が実施でき、最適で迅速な意思決定支援と災害時の住民サービス化が可能となります。
今回はこの消防防災庁舎がどんなものなのか、そのあらましについてご紹介します。
消防本部と災害対策本部そして情報システムのネットワーク
- 図表あり -
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消防防災庁舎案内
消防防災庁舎は、建物が地震などに無損傷、無被害であることを目標とし、防災ネットワークや救援機能に損傷を与えることなく、災害時に即座に活動ができるよう設計されています。
また、防災関連の展示や体験コーナーなど多目的空間を設けています。
その一部を各階ごとに紹介します。
概要
位置 永田町1丁目100番地(2階からの連絡通路で、市庁舎とつながっています)
延べ床面積 7,889平方メートル
構造 鉄骨鉄筋コンクリート造及び鉄骨造地上7階、地下1階建て
総事業費 52億6,400万円
- 図表あり -
( 図表説明 ) 庁舎内各階案内図
B1階
この庁舎には、激しい地震の揺れに対して建物・防災・行政の機能を維持するために、地下1階に大小あわせて18個の免震装置を設置しています。この装置を土台として、建物の揺れを最小限にする免震工法を採用した建物となっています。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 免震建物
( 図表説明 ) 一般建物
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( 写真説明 ) 免震装置
( 写真説明 ) 設置状況
1階
1階は、消防車両が置かれている中央消防署になっています。ここで消防署員は24時間体制で緊急出動に備えています。
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( 写真説明 ) 玄関
( 写真説明 ) 防火衣ロッカー
( 写真説明 ) 車庫
2階
2階は、消防本部管理課・警防課・予防課の事務室があり、市庁舎と連絡通路でつながっています。
この連絡通路を渡ると、PR室があります。この部屋は、防災意識啓発のための体験コーナーや気象情報を受信できる防災気象情報システム、バーチャルマスコットと来場者が一緒になって楽しむ映像体験コーナーなどがあり、多目的空間として活用できます。
また、災害時には報道機関の待機・活動スペースとなります。
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( 写真説明 ) 気象・火災情報などの表示板
( 写真説明 ) 市庁舎2階市民ホール西側からの連絡通路
( 写真説明 ) 参加・体験型の多目的空間 PR室
バーチャルマスコットの愛称を募集しています
応募方法 はがきまたはEメールに、愛称、住所、氏名、性別、年齢、電話番号を書いて、〒417-8601富士市役所防災対策課へ
Eメールアドレス bousai@city.fuji.shizuoka.jp
応募期間 5月15日(当日消印有効)
※採用者は7月5日号の広報ふじで発表し、記念品を差し上げます。
問い合わせ 防災対策課 内線2776
■防災気象情報サイクリック表示
気象情報を受信することができます。また、富士市内の地域を限定した天気情報も見られます。
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( 写真説明 ) ※4月からホームページでも見ることができます。
( 写真説明 ) http://otenki.city.fuji.shizuoka.jp
( 写真説明 ) ■バーチャルマスコットと映像体験
( 写真説明 ) 施設案内やゲーム、クイズなどをバーチャルマスコットと対話をしながら楽しめます。
( 写真説明 ) また、合成映像コーナーでは100インチスクリーンで異次元空間の体験もできます。
3階
3階は、70インチ大型プロジェクター1台と29インチモニター6台を備えた災害対策本部、総合的な情報を収集整理する作戦指令室、最新のコンピューターと高度通信技術を備えた通信指令室があります。
また、放送室からは災害時にケーブルテレビを通じて災害対策本部の中継を行います。
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( 写真説明 ) 通信指令室
( 写真説明 ) 災害対策本部
( 写真説明 ) 作戦指令室
( 写真説明 ) 放送室
4階
4階は、行政の情報化やコンピューターを利用した情報処理を担当する情報システム課があります。
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( 写真説明 ) 情報システム課
( 写真説明 ) 電子計算機室
5階・6階
5階は、国体事務局と会議室があります。また6階は、設備機械室や非常用発電機室などの電気・空調設備が設置されています。
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( 写真説明 ) 非常用発電機室
( 写真説明 ) 設備機械室
7階
7階は、最大400人が収容できる大会議室があります。また、仕切り壁を設置してあり、会議室を二つに分けて利用できます。
大会議室の外周部の廊下は、回廊式になっていて、北側からは雄大な富士山が一望できます。
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( 写真説明 ) 大会議室
( 写真説明 ) 北側からは雄大な富士山が
地域社会の限りない安全を求め、より充実した消防防災体制づくりを目指します
富士市長 鈴木 清見
- 写真あり -
市では、「みどり豊かな災害に強い安全なまち」の実現を目指して、総合的、計画的な市政運営に努めています。特に消防、救急、防災対策については、市民の皆さんの暮らしと安全を守る都市づくりを図るために、最重要課題の一つとして取り組んできました。
このたび完成します消防防災庁舎は、阪神淡路大震災を教訓として地震に強い免震工法を採用した構造となっています。そして、緊急時の出動体制の整備をはじめ、地図検索装置、車両位置・動態管理装置など最新鋭の機器を駆使し、通報受信から出動までの時間を大幅に短縮する体制を整えました。また、台風災害や大規模地震災害などにも迅速で適切な対応ができるよう、情報ネットワークを中心とした最新のシステムで万全を期しています。
この消防防災庁舎を、市の新しい消防防災活動の拠点として、市民の皆さんと一体となった地域社会の限りない安全を求めて、より充実した消防防災体制づくりを進めていきます。
問い合わせ 管財課 内線2781