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【広報ふじ平成13年】富士の民話あれこれ

 神谷不動院は、本堂の東側が切り立った岩の壁になっていて、そこには斜めに入った割れ目があります。毎年お祭りの日になると、決まって割れ目の奥に光るものが見えるということです。

神谷のお不動さんの白蛇
 昔、神谷村の後藤某(なにがし)という家の土蔵の中に、いつからか白蛇がすみついていました。別に悪いことをするわけでもなかったので、長い間そのままにしていました。
 あるとき、その家の主人が「おまえは世にも珍しい白蛇だ。おまえが本当に神の使いであるならば、この三宝(さんぽう)の上に乗ってみよ」と言いました。するとどうでしょう。その白蛇は静かに三宝の上に乗って、いかにも「私は神の使いである」とでもいうようにとぐろを巻きました。そこで主人は、白蛇を三宝に乗せたまま、不動院の本堂へ持っていって静かに置いて帰りました。
 その後、この白蛇は、毎年お祭りの日になると、決まって岩の割れ目に姿をあらわすようになったということです。人々は、その蛇を見た人は近いうちにきっとよいことがあると言い、この白蛇がお不動さんの使いだと信じています。
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( 写真説明 ) 白蛇があらわれると言われる岩の割れ目
( 写真説明 ) 神谷不動院(本堂)

神谷不動院氏子総代 宮下 幸男(ゆきお)さん(神谷)
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 毎年3月28日がお不動さんのお祭りです。27日の前夜祭では、本堂で子どもの相撲大会が行われます。私も子どものころに、この相撲大会に参加しましたよ。
 東名がなかったころは、お祭りの縁日は神谷神明宮の方から続いていました。お不動さんの周りには馬場もあったそうですよ。東名ができてからは、このあたりもずいぶん変わりましたね。
 平成六年の秋ごろ、本堂東側の岩の上に生えていたシイの大木が、台風の突風で本堂に倒れかかったことがありました。倒れた大木をクレーンで引き上げたとき、根っこのあたりの土の中から小さな白蛇が出てきました。お不動さんには、昔は蛇がいっぱいすみついていましたが、あのような白い蛇はだれも見たことがありませんでしたよ。
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