富士山こどもの国で活躍中のプレイリーダー
須永 力(つとむ)さん(今泉)
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プレイリーダーの役割は、子どもが自由に遊べる環境をつくってあげること。そして、子どもが遊びに対して何を求めているのかを知るために、子どもたちとは常に同じ高さで接しています。
須永さんがプレイリーダーの仕事を始めたのは10年前。小学校の先生になり、山の分校でのんびり過ごせたらいいなと思っていたとき、友達に誘われて東京都世田谷区の「プレーパークという冒険遊び場でプレイリーダーを始めたのがきっかけです。遊び場で活動し、いろいろな子どもたちと接していくうちに、学校の先生という「大人」の立場から子どもを見る姿勢に疑問を持ち始め、子どもと同じ側から子どもにかかわっていきたいと思うようになりました。
須永さんは「今の子どもたちは、常に大人の目が届き過ぎていて、自由な時間や居場所がないのがかわいそうですね。遊びはもともと『自由』でなければ遊びとは言えませんから、こどもの国では、子どもがありのままでいられる場所と時間を保障してあげたいと思っています。
自然の中で自由に遊べる公園は、県立公園としてはこのこどもの国が初めて。ここがきっかけとなり『自分の責任で自由に遊ぶ』ということの大切さを多くの人に知ってもらい、地域にも子どもが自由に遊べる場所がふえていくといいですね。遊び場づくりに対して、行政からも積極的に力を貸してもらえたら、とてもうれしく思います。
仕事としてだけではなく、いくつになっても、どこにいてもプレイリーダーでありたいと思います。自分の生き方として、本物の遊び、本物の自由を子どもたちに伝えることのできる大人でいたいですね」と話してくれました。