「チャレンジド・ふじ」代表
渡辺 雅嗣(まさつぐ)さん(今泉)
チャレンジド・ふじは、昨年8月に設立した富士市で初の障害者ための自立生活センター。ここでは、さまざまな障害を持つ人たちが、地域で自立した生活をするため、仕事のための訓練を行うほか、障害者同士が交流する場となっています。
渡辺さんは、脳性麻痺(まひ)により重度の障害を持ち、移動手段は車いすで、その乗りおりや段差など日常生活での介助が必要な状態です。自分の意思で自分の時間を管理できる「自立」を目指し、この11月からひとり暮らしを始めました。
「チャレンジド・ふじ」へ設立から積極的にかかわり、代表を務める渡辺さんは、「開設のきっかけは、以前、自分が三島にある自立生活センターに通う中でいろいろな経験が得られたということと、地元で自立をと願っている皆さんの希望にこたえたいと思ったことからです。開設して1年以上たちましたが、もっと多くの皆さんにセンターのことを知っていただき、利用してほしいと思っています。
障害者自身が納得して決めた生き方で生きていくことが『自立』ではないかと考えています。それぞれの障害により自立の仕方がいろいろあると思いますが、私にとっての自立への第一歩としてひとり暮らしを始めました。このことが自立したいと思っているほかの皆さんの励みになればと思っています。しかし、ひとり暮らしに当たっては、介助がどうしても必要です。特に早朝と夜間に身辺の介助をしていただけるボランティアを募っています。また、友達として会話をしてくれる方も来てほしいですね」と話してくれました。
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問い合わせ 「チャレンジド・ふじ」 電話・ファクス54-0600