「本と人が出会う場所」「人と人が出会う場所」として、市民の皆さんのご意見を取り入れながらつくり上げた新中央図書館。開館以来多くの人がここで本と出会い、人との交流を深めてきました。
今回は、ことし10月に開館5周年を迎える中央図書館を特集します。
★中央図書館の利用状況
中央図書館には、約36万冊(うち1階フロアーに17万冊)の図書資料が収蔵されています。
貸し出し人数は、年平均25万人以上、学習室や視聴覚室などの利用者を含めた入館者数は年平均55万人に上り、毎年多くの人に利用されています。
*平成7年度は10月〜3月
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★貸し出し点数(冊数)は 県下1位
貸し出し数は、図書資料のほかにAV資料(カセットテープ、CD、ビデオなど)を含めると平成8年度から年間100万点を超えており、単独図書館では県下で最も多くなっています。
AV資料では、CDとビデオの貸し出しが全体の9割を占めています。
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( 図表説明 ) 平成11年度貸し出し点数(冊数) 104万5,010
私たち中央図書館を利用しています
明るい雰囲気で子供も気に入ってます
篠田あずささん 晃佑(こうすけ)くん(厚原)
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子供が1歳を過ぎてから、週2回絵本コーナーやおはなしのへやで子供に本を読んで聞かせています。また第1・3土曜日の「おはなし会」には、子供が楽しみにしているので欠かさず来ています。
絵本コーナーは周りの雰囲気がとても明るく安心して子供と一緒に本が読めます。
絵本もたくさんあるのですが、どの本を子供に読ませてよいのか悩むことがあります。幼児向けの本を紹介してくれるお勧めコーナーが欲しいですね。
探していた資料がすぐに見つかりました
城 正樹さん(中島)
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教員試験が近いため、集中して勉強ができる静かな場所を探していたところ、知人から図書館の学習室を紹介され、このところ毎日学習室を利用しています。
以前住んでいた街の図書館には、このような部屋がなかったので驚きました。また、専門書の種類もたくさんあり、探していたものをすぐに見つけることができました。
ゆとりの時間が持てるようになったら、ゆっくりと本を読んだり、AVコーナーを利用したりしたいですね。
図書館は宝の山です
高橋 稔さん(大淵)
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毎週水曜日・木曜日の19時までの開館時開廷長は、昼間勤めに出ている私にとって大変助かっています。欲を言うと毎日やってほしいですね。
若いとき小説家を目指していたこともあり、今でもジャンルを問わず1日2、3冊のペースで本を読んでいます。
本は作者との対話だと思っています。また、本を読むことでストレスの解消をしています。私にとって図書館は宝の山です。若い人ももっと図書館を利用して、本を読んでほしいと思います。
朗読サービスが楽しみです
山本辰子(たつこ)さん(柚木)
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視力が落ち、大好きな本が読めなくなっていたとき、お嫁さんから朗読サービスの話を聞き、春先ごろから利用しています。
心も体も引きこもりがちだった私ですが、ボランティアの皆さんがとても親切にしてくれて、週1回ここに来るのを楽しみにしています。また、皆さんと友達になり明るく生きるようになりました。
これからは朗読サービスを通して、同年代の人と交流を深め、ふれあいの輪を広げていきたいですね。
中央図書館の事業紹介
◎移動図書館号「ふじ号」による館外サービス
図書館から遠いところに住んでいる人のために、巡回バス「ふじ号」が市内24か所を回り、本の貸し出しをしています。
日時、巡回場所については広報ふじ20日号に掲載しています。また、市内18の公民館に配本サービスをしています。
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( 写真説明 ) 移動図書館車「ふじ号」
◎障害者サービス
目の不自由な人や来館が困難な人に、録音テープに収録した録音図書の郵送サービスをしています。
また、本を読んで聞かせる対面朗読サービスも行っています。(いずれも事前に登録が必要です)
館内には大活字本や点字資料、さわる絵本なども用意してあります。
◎児童文学講演会
子供と絵本に対する理解を深めるため、母親を対象に開催しています。
◎ストーリーテリング(語り聞かせ)講習会
幼児や児童、小学生を対象に、絵本や童話などを語り聞かせるストーリーテラー(語り手)の講習会です。
◎古文書解読講座
富士市に関係する古文書の解読実習講座で、入門・初級・中級・上級コースがあります。
◎セミナー読書会
受講生全員に同じテキスト本を用意し、月に1回の読書会を開催します。
◎おはなし会
幼児・児童を対象に毎月第1・3土曜日の14時から、絵本や紙芝居などの読み聞かせを開催しています。
また、毎月第1日曜日の13時30分から「お楽しみ会」を開催し、楽しいお話をしています。
中央図書館の利用案内
■開館時間
9時〜17時
水曜日・木曜日は19時まで
■休館日
月曜日、国民の休日、図書整理日(月末)
*重なったときは、その翌日も休館日となります。
年末年始、特別整理日(4月中の2週間以内)
■借り方
利用者カードと一緒にサービスデスクまでお持ちください。
・本、雑誌、紙芝居
1人10冊まで、期間は2週間以内
・AV資料
1人3点まで、期間は1週間以内
・複製絵画
中学生以上1人1点、期間は1か月以内
■返し方
サービスデスクにお返しください。図書館が閉まっているときは、正面玄関出入口のブックポストにお返しください。
ただし、AV資料と複製絵画は直接サービスデスクに返してください。
■検索(本を探す)
オーパック(端末機)を使って検索できます。中央図書館や地域館の蔵書の有無や貸し出しの状況がわかります。
■図書館の上手な利用法■
その1 利用者登録をする
まずは登録をしてください。免許証や保険証など、身分が確認できるものをお持ちください。
その場で「利用者カード」を無料で発行します。1枚あれば市内4図書館どこでも利用できます。
その2 何でもお聞きください
書名がわからないときや調べたいこと、知りたいことなど何でも気軽に職員に聞いてください。
図書館職員は、あなたと資料をつなぐ役目をしています。
その3 どんどん図書館を利用する
皆さんが図書館を利用すればするほど、ますます利用しやすい図書館となっていきます。
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( 写真説明 ) 利用者カード
いつでも、どこでも、だれでも利用できる施設に
中央図書館 山本 汎(ひろし)館長
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利用者に支えられながら歩んでいます
平成7年に開館したこの図書館は、昭和62年から富士市図書館協議会を中心にして、多くの皆さんの意見や要望などを伺ってつくり上げた図書館です。
現在も利用者の皆さんに支えられながら、市民の利用に役立つ社会教育施設として成長しています。
図書館を土台に将来を広げてほしい
まだ言葉もわからない幼児を連れたお母さんが、一緒に本を選びながら読み聞かせをしている姿をよく見かけます。図書資料を通して、親子のふれあいを大事にし、子供が心豊かな人に育ってほしいと願う親が多くなってきていると感じています。
また最近では、若者による暗いニュースを耳にしますが、自分に目標を掲げてしっかりとした考えを持った若者もいます。図書館を土台にして、自分の将来の可能性を広げていってもらいたいと思います。
市内四図書館のネットワークを充実します
図書館は市民の皆さんの生涯学習を支援する施設です。そのためには、市民各層のニーズをとらえた図書資料をそろえていかなくてはいけません。また、富士市にかかわる郷土資料を収集していくことも図書館の務めだと思っています。
本は、情報や知識を与えるものだけではなく、心を豊かにしてくれます。
今後はこの図書館と三地域館(西・東図書館、富士文庫)のネットワークをさらに充実させ、「いつでも、どこでも、だれでも利用できる施設」を目指していきます。
図書館からのお願い
◎資料を大切に
図書館の資料をなくしたり汚損・破損したりした場合は、必ず職員に申し出てください。図書館資料は市民全体の貴重な財産です。大切に扱ってください。
切り取られた雑誌や新聞は資料価値がなくなります。ほかの利用者にも迷惑がかかりますので、切り取りなどは絶対にやめてください。
◎返却期限を忘れずに
延滞している資料が1点でもあると、貸し出しはできません。
◎閲覧した資料はもとの場所に
戻すところがわからなくなったら、近くのブックトラックかサービスデスクに置いてください。
◎落ちつきのある図書館に
お子さんが走ったり大声を出したりしないように注意してください。閲覧室では周りの人に迷惑をかけないよう小さな声で話をしてください。
また、携帯電話の使用は公衆電話の付近か建物の外でお話ください。
おしらせ
<仮称>中央図書館分館
中央図書館の機能強化を図るため、図書館南側の旧東文堂跡地を中央図書館分館として整備しています。
★8月10日(木曜日)開館(予定)
★駐車場 76台 ★学習室 60席
★国際交流コーナー
友好都市中国嘉興市と姉妹都市米国オーシャンサイド市の交流事業の展示
*10月から会議室、市民ギャラリーが利用できます。
*平成13年度以降に、AVコーナーが移転します。
問い合わせ 中央図書館 電話51-4946(コイヨクヨム)