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【広報ふじ平成11年】特集・富士市緑の基本計画

富士山に似合う 緑あふれるまちを目指して

 私たちの生活に安らぎと潤いを与えてくれる緑。富士市が目指す緑の都市像を「富士山に似合う 緑あふれるまち」とした「富士市緑の基本計画」をまとめましたので、お知らせします。

緑の基本計画って何?
 市では、これまで「富士市の自然環境の保全と緑の育成に関する条例」や「緑のマスタープラン」などにより、富士・愛鷹山麓(ろく)の自然環境の保全や、市街地における緑の保全と創出に努め、都市緑化の推進を図ってきました。
 「富士市緑の基本計画」は、これらの条例や指針を受け継ぎ、今後も緑あふれる美しい自然環境と共生する街を目指すための総合的な施策を推進する指針としてまとめられたものです。


私たちの生活にとって大切な緑
 緑は次のような機能を持っているため、私たちの生活にとって、とても大切な役割を果たしています。
★環境保全
 富士・愛鷹山麓の緑は、潤いのある景色をつくり出し、水源涵養(かんよう)や大気の浄化などの役割を担うとともに、動植物などの生息環境を保護しています。
★レクリエーション
 市街地の公園・緑地は、子供の遊び場や散策・休憩場所、スポーツなどを楽しむ場となっています。また、富士山麓の自然環境を活用した野外レクリエーション施設は、自然とのふれあいの場となっています。
★防災
 公園・緑地は、地震や火災などの災害時に、避難地や災害の拡大防止として役立つとともに、騒音や振動などの公害を緩和しています。また、山間地の緑地は、洪水や土砂の崩壊などを防止しています。
★景観
 雄大な富士山を背景とする景観は、心を和ませてくれます。また、水辺空間や社寺林などの身近な緑地は、街に潤いと安らぎを与え、緑豊かな郷土景観をつくり出しています。


計画目標は市街地の3割緑化
 「富士市緑の基本計画」では、緑の持つ機能を最大限生かすよう、次ページの1〜3を基本方針として、緑の都市像「富士山に似合う 緑あふれるまち」を目指していきます。具体的には市街地の3割が緑地になるよう努めていきます。
◎計画の目標年次
 平成27年 (西暦2015年)
◎計画対象地域
 富士市都市計画区域(市街化区域と市街化調整区域)の1万8,012ヘクタール
- 図表あり -
( 図表説明 ) 緑地の確保目標水準
( 図表説明 ) イメージ図


1.公園・緑地などの整備
 四季折々に緑が織りなす豊かな自然とふれあう生活環境をつくり出すとともに、ゆとりと潤いのある快適で安全な市民生活を確保していくことを目指していきます。そのために、市民の多様な要望にこたえながら、身近な公園から都市を代表する公園など、その機能に応じた公園・緑地などの整備を推進します。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 都市公園の整備目標水準
- 写真あり -
( 写真説明 ) 富士市のシンボル公園である中央公園


2.都市緑化の推進
 緑豊かな都市環境を形成するため、公園・緑地などの整備促進に加え、公共公益施設、地域、民有地など、積極的な緑化を推進します。また、緑化推進活動に対する市民意識の高揚と啓発に努めます。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 都市の緑化目標


3.自然環境の保全と創出
 富士・愛鷹山麓や富士川、須津川渓谷、浮島ヶ原などの自然環境を保全し活用するため、土地本来の自然植生に基づく緑化を推進します。また、市街地近隣における自然地域の保全と活用を図ります。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 紅葉がきれいな須津川渓谷
( 写真説明 ) 湿原特有の自然が残る浮島ヶ原


緑あふれるまちの実現に向けて

多くの人に花を育てる楽しみを知ってほしい
富士市花の会(右から)清水靖子さん(副会長・比奈)渡邉房江さん(会長・伝法)福島かず子さん(副会長・柚木)平田當子(まさこ)さん(副会長・西船津)
- 写真あり -
 私たち市民の側でもお互いに街の緑をふやそうという気持ちを持つことが大切だと思います。花の会では市内を花いっぱいにして街をきれいにしようと、約4,300人の会員が、各地区で165か所の花壇を管理しています。
 種から花を育てるのは手がかかりますが、花の会の花壇に刺激されて、家庭で花を育ててくれる人もふえてきていてとてもうれしいですね。花の会では、緑と花の百科展で草花講習会も行っています。多くの人に花を育てる楽しみを知っていただけたらと思います。

企業も快適な環境づくりへの取り組みを
富士商工会議所事務局長 佐野征二(せいじ)さん
- 写真あり -
 工業都市として発展してきた富士市は、工場と住宅が混在しているところが多いので、工場の緑化は労働環境の向上や、その周辺地域の環境をよくするためにも大変重要です。また、商店街は買い物をする場所としてだけでなく、街の中に公園緑地やさまざまな施設、住居があるなど生活する上での利便性と快適性が求められています。
 このように、企業は地域の環境を無視しての経済活動はできなくなっています。ですから、企業も積極的に緑化を推進していくとともに、住みよい快適な環境づくりに取り組んでいただきたいと思います。

市民・企業・行政が協働して緑化の推進を
都市整備部 遠藤利夫部長
- 写真あり -
 緑は人の目に優しく、気持ちを和ませてくれます。しかし、近年都市化の進展により、身の回りから緑が減少しています。都市の望ましい環境を保つためには、市街地における3割緑化が一つの目安とされています。市では、富士・愛鷹山麓の自然の緑を保全するとともに、公園・緑地の整備などを推進していきます。ただ、3割緑化を確保していくためには、身近な民有地の緑化推進が重要な役割を持ってくるのです。そこで、「富士山に似合う緑あふれるまち」の実現に向けては、行政だけでなく、企業や市民の皆さんに協力していただき、三者の協働により、緑化を推進していければと思います。
*富士市緑の基本計画のパンフレットは、都市計画課または各公民館で配布しています。

問い合わせ 都市計画課 内線2413
- 図表あり -
添付ファイル
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