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【広報ふじ平成11年】富士の民話あれこれ

 田子浦地区の中丸に弁天さんを祭った小さな神社があります。弁天さんは漁師が多かった昔、大切な海の守り神でした。
 今回は、この中丸の「弁天さん」についてご紹介します。

中丸の弁天さん
 昔、中丸の村には漁師が大勢住んでいました。ある年、魚がほんの少ししかとれなくなり、人々は暮らしに困ってしまいました。そこで漁師たちは、何とかして魚がたくさんとれる方法がないかと相談して、近くの小さな丘に弁天さんを祭りました。そして、毎日お供え物をするなどして、一生懸命お祈りしました。
 幾日かたって、たくさんの魚がとれるようになりました。村の人々は「これは弁天さんのおかげだ」と言って大喜びし、お礼のお参りをしました。
 またあるとき、ものすごい台風が来て、大波が家のすぐ近くまで押し寄せてきました。村の人々は夢中で弁天さんの丘へ逃げました。海はまるで魔物が暴れ狂っているように荒れ、人々は恐ろしさに震えるほどでした。そのとき、「弁天さん、助けてください」と、だれかが言いました。みんなも声を合わせてお願いしました。すると急に荒れ狂っていた大波は静まり、みんな助かりました。
 人々は弁天さんに大変感謝し、より弁天さんを大切に祭るようになりました。
- 図表あり -
- 写真あり -
( 写真説明 ) 大正時代に使われていたのぼり
( 写真説明 ) 「弁天さん」を祭る弁天神社

中丸にお住まいの味岡 政彦さん
- 写真あり -
 「弁天さん」は江戸時代の終わりごろから祭られたそうです。当時は竹やぶの中に石のほこらがあり、これに向かって題目を唱え、海難事故防止や無病息災、村内安全を祈っていたということです。また、現在のほこらの中には、大正時代に使われていたのぼりなどが大切に残されています。
 私たちが子供のころまでは、題目を唱えてお祈りする風習が続いていました。弁天さんは高台にあるので、題目の太鼓の音が村の隅々まで届いたものです。夏休みになると、子供たちは毎日、むしろと夏休みの宿題を持って弁天神社に集まりました。
 今でも盆踊りの会場ともなったり、お祈りする人もいたりと、みんなの憩いの場となっています。
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