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【広報ふじ平成11年】富士の民話 あれこれ

 江尾地区に「おしゃもっさん」と呼ばれる小さなほこらがあります。これは昔、水田の広さをはかる道具を祭ったものと言われています。
 今回は、この「おしゃもっさん」についてご紹介します。

江尾のおしゃもっさん
 「おしゃもっさん」とは、おしゃもちさんがなまったもので、その語源は「お尺持ち」と言われています。「お尺」とは、昔、年貢を取り立てるために土地を検地(測量)したときに使った間竿(けんざお)や間縄(けんなわ)のことで、このお尺を持っていた人をお尺持ちと呼んでいたと思われます。
 江戸時代の検地は、それは厳しいものでした。間竿や間縄を使って水田の広さをはかることを竿入(さおい)れ、縄入れと言いました。検地のための役人が村の役人を使って、厳重な検地を行いました。少しでも調査を受けずに隠している水田があると、重い罰を受けました。また、はかり間違いがあったりすると、首を切られたりすることもありました。
 それほど検地が厳しかったので、村では「お尺」をとても大切にし、いつしか祭るようになったと思われます。
 昔はこうしたほこらが村それぞれにあったようですが、今ではほとんどなくなりました。しかし、江尾のおしゃもっさんは今もなお大切に祭られています。そのほこらの下からはきれいな水がこんこんとわき出ていて、ハヤなどの小魚が泳ぎ、近くに住む人々から親しまれています。

おしゃもっさんを今も大切に祭る
栗田 郁男さん(江尾)
- 写真あり -
 「おしゃもっさん」は代々うちで祭っています。祭ると家が栄えると我が家では言い伝えられていますが、敷地の入り口にあるので家の玄関として祭っているんですよ。
 ほこらの下からは今もきれいな水がわき出ています。20年ぐらい前まではみんなこのわき水を家に引いて生活していました。
 今のほこらは、妙蓮寺さんにおはらいをしてもらって平成8年に建てかえたものです。毎朝、ろうそくに火をともし、わき水をお供えしています。私の習慣のようなものですよ。また、毎月1日と15日に塩と米と(*)シバを供えています。妻もいつも掃除をしてくれます。子供や孫にもずっと引き継いで「おしゃもっさん」を祭っていってほしいですね。
*シバ…雑木の小枝
- 図表あり -
- 写真あり -
( 写真説明 ) 「おしゃもっさん」を祭るほこら
添付ファイル
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