雄大な富士山のふもとに、待ちに待った大きな遊び場ができました。その遊び場の名前は「富士山こどもの国」。
この「富士山こどもの国」は、自然とふれあいながら遊ぶことができる公園を目指して、静岡県が平成6年から工事を始めました。この公園は広さ約193ヘクタールという広大な敷地の中に「草原・水・森・山・地」をテーマとする五つの国とその国の中心である「街」でできています。そして、ことしの4月26日に「草原の国」「水の国」「街」が開園することになりました。
自然とふれあう機会や時間が少ないと言われる子供たちはもちろん、大人たちもぜひ「富士山こどもの国」で自然と遊んでみてください。
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( 図表説明 ) ★東名富士インターチェンジから車で約30分
( 図表説明 ) ★土曜日は8時40分、日曜日・祝日は8時40分、9時45分にJR富士駅より乗合バスが連行(富士急静岡バス日本ランド行き乗車、こどもの国下車)
こどもの国は遊びの楽園
「富士山こどもの国」は自然の中での遊びを通して、いろいろな体験や経験ができるテーマパークです。富士山のふもとに広がる自然すべてが遊び場。豊かな自然を利用したさまざまな遊びを、自分で考えたり、工夫してつくったりして遊びましょう。ここには「してはいけないこと」はあまりありません。ときには壊したりするのも自由です。
しかし、大切なルールがあります。それは「自分の責任で自由に遊ぶ」ということ。みんなで「責任」とは何か話し合い、考えて行動して、すてきで楽しい自由な遊び場をつくりましょう。
自由な遊びを実現するために
「富士山こどもの国」の特徴の一つはプレイリーダーと呼ばれる人が、いつも園内にいることです。プレイリーダーとは「子供の遊び場を生き生きさせる」ための人です。彼らは遊びの仕掛人であり、子供たちの相談相手であり、遊びの環境を守る役割を持った人です。例えば、一緒に新しい遊びを考えたり、考えた遊びが実現するように助言したり、大人が子供たちの自由な発想の芽を摘むようなことがないように配慮します。
「自分の責任で自由に遊ぶ」といっても、子供の遊びにけがや失敗はつきものです。そんなときに素早く対応するのもプレイリーダーの役割です。
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( 図表説明 ) 地図
街
入り口のゲートをくぐると、そこはこどもの国の首都である「街」です。このエリアは建物がたくさんあり、とてもにぎやかです。こどもセンターには、こどもの国のいろいろな情報が集まっています。また、雨の日でも楽しく遊べるこどもホールがあります。そのほかにもレストランやロッジ(最大60名収容可能な宿泊施設)、売店などがあります。
また、広いこどもの国を歩くのは大変という人のために、こどもの国列車がここから発車します。
街のプログラム
キャンドルづくり、手づくりカート遊び、廃材でのクラフト製作、トーテムポールづくり、昔の遊び など
注意
各エリアに投定されているプログラムは天候や季節、曜日などによって変更や中止となる場合もあります。また、有料のプログラムもあります。
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( 写真説明 ) 富士山こどもの国入り口ゲート。
( 写真説明 ) 見晴し塚からの街。街の広場では子どもフリーマーケットなどが行われます。
草原の国
富士山がよく見えるとても広いエリアが「草原の国」です。草原の国には草原の丘やわんぱくの森、池や山野草の花が咲く花の谷があり、バラエティーに富んだ地形をしています。
それに加えて、ポニー乗馬や羊とふれあうことができる動物広場、冬には雪遊びやそり遊びができる雪の丘もあり、自由な遊びの発想が次々にわき出てきそう。
また、モンゴルの住居であるパオ(16棟)に泊まったり、キャンプをしたりもできます。
草原の国のプログラム
ポニー乗馬教室、木登り体験、ペーパーナイフつくり、羊の毛刈り体験、雪合戦・雪遊び、野草料理 など
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( 写真説明 ) 気分はスノーボーダー!? 草原の丘は芝スキー場に早変わり。
( 写真説明 ) きれいなタイルやビ一玉で飾られた草原の迷宮。
( 写真説明 ) 木の板と棒での皿回し。ただ今練習中。
水の国
こどもの国の地下からくみ上げられた地下水が流れ込む池を中心としたエリアが「水の国」です。
ここでは水の遊び場で泥遊びをしたり、工夫を凝らしたいかだなどを池に浮かべたりできます。また、湿性の森で水を求めて集まってくる生き物の観察などを通して、水の大切さを肌で感じることができます。
水のプログラム
いかだづくり、どろんこ遊び、水中生物・昆虫観察会・カヌー体験教室、足こぎ水車、水鉄砲つくり など
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( 写真説明 ) 石が何回水を切るか競争だ!!
( 写真説明 ) 湿性の森は森林浴に最適。ベビーカーや車いすでも大丈夫。
( 写真説明 ) 「初めて見たー!」「気持ち悪いよ」。地の隅でカエルの卵を発見。