解析対象 大気汚染防止法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律で規制される廃棄物焼却炉を所有する37社57基
調査期間 平成10年4月〜平成11年1月
【ダイオキシン類排出濃度】
法律で定められている80ng(1ng=10億分の1グラム)以上の焼却炉はなく、最大50ng、最低0ngでした。平成14年12月から基準が強化されます(表-1参照)。現在のままではその新基準を超えてしまう炉が12基あり、今後炉の改修や廃止、更新などで対応する予定です。
また、紙をつくるときに出されるペーパースラッジ(PS)を焼却する場合、ダイオキシンの排出量は少ないことがわかりました(表-2参照)。
【平成14年12月以降のダイオキシン類排出量の予測】
現在、市内のダイオキシン類排出量は、推定で年間約9.32グラムです。新基準に合わせて炉の改修などをお願いしていますので、現在の排出量から年間56.3%削減されると予測できます。
★さまざまなものを混合して燃やすとダイオキシン類がより発生しやすくなります。廃棄物の分別、減量、再資源化の徹底を強くお願いします。
★一般の家庭でも、ダイオキシン類の発生量を減らすため、ごみの減量化にご協力ください。
★ごみはきちんと分類して、決められた日に出してください。
【市内の大気中に含まれるダイオキシン類の濃度】
平成9年12月〜平成10年8月の間、救急医療センターで3回調査をしました。3回の平均値は、環境庁が示す0.8pg(1pg=1兆分の1グラム)を下回る0.62pgでした。今後も引き続き調査を行っていきます。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 表-1 ダイオキシン類濃度基準
( 図表説明 ) 表-2 焼却物別ダイオキシン類排出量(1トン当たり)