富士市初のプロ棋士(将棋)
中尾敏之さん(宮下)
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将棋を始めたの幼稚園のときに父親から教えてもらったのがきっかけです。小学校1年生から富士将棋道場へ通うようになり、3年生で広津(ひろつ)久雄九段(静岡市)に師事しました。そして、プロ棋士を目指そうと、中学2年生のときプロ棋士の卵が入会する「奨励会」の試験にチャレンジ。
3年生で入会を果たしました。
奨励会からプロ棋士になるのは、非常に狭き門でとても厳しいものです。何度もプロをあきらめようと思ったことがあります。でも、つらかったとき、日本将棋連盟富士支部の皆さんをはじめ、多くの方から励ましをいただき、乗り切ることができました。また、将棋には無限の広がりを感じられるという魅力があり、将棋が好きだったから続けてこられたと思います。プロ棋士となる昇段(四段)が決まったときは、皆さんにも喜んでもらえて、本当にうれしかったですね。
プロ棋士になって、最初の年。奨励会とプロでは全く違います。一局一局を大切にし、納得できるような内容の将棋を指していきたいです。そして、いつかはタイトルが取れたらと思っています。