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【広報ふじ平成10年】みんなの声がまちづくりの道しるべ

平成10年度世論調査「富士市の将来・スポーツ活動について」

 市では、市民の皆さんの意見や要望を市政運営の基礎資料とするために、毎年世論調査を行っています。
 第27回となる平成10年度世論調査のテーマは、「富士市の将来・スポーツ活動について」です。それぞれ、21世紀のまちづくりを進める新しい総合計画やスポーツ振興計画の策定のための基礎資料として活用していきます。
 この調査結果がまとまりましたので、概要をお知らせします。

データ
対象 市内在住の満20歳以上の男女3,000人
抽出方法 住民基本台帳から等間隔無作為抽出
調査期間 平成10年7月15日〜31日
調査方法 郵送調査
回収数(率) 1,864人(62.1%)
*比率は百分率で表示し、小数点以下第2位を四捨五入していますので、合計が100%にならない場合があります。

【総合計画とは】
 市の政策を進めるための土台となるもので、いろいろな事業を計画的に実施していく指針です。
【富士市の新しい総合計画】
 21世紀初めの富士市のあるべき姿を示し、まちづくりの基本的な方向を決めていくための計画で平成13年から22年までの10年間の計画です。
【新しい総合計画策定の流れ】
 まちづくり推進会議や市民懇話会、世論調査で市民の意見を集め、市役所職員により原案作成。その後、市議会議員や市民団体代表者、知識経験者による総合計画審議会で審議を受け、平成12年11月の定例市議会で議決されて、計画ができあがります。

テーマ 富士市の将来について

●現状と日常生活について
Q あなたにとって富士市の住みやすさはいかがですか。
 まず最初に、富士市全休の住みやすさについて尋ねました。
 「非常に住みやすい」と「まあ住みやすい」を合わせた、住みやすいと感じている人は、46.7%になります。逆に「やや住みにくい」「非常に住みにくい」を合わせた、住みにくいと感じている人は、17.8%となります。
 年代別に回答を見ると、「非常に住みやすい」と回答した人は60代・70代以上に多く、逆に「非常に住みにくい」あるいは「やや住みにくい」と回答した人は20代・30代で多くなっています。
 また、平成6年度に行われた世論調査の同じ設問と比較すると、「住みやすい」と回答した割合が5.9%減少しましたが、「住みにくい」の割合は0.4%の増加にとどまり、「ふつう」あるいは「無回答」への移行が見られます。
- 図表あり -


Q 住みやすいと思う理由は何ですか。(複数回答)
 前問で「非常に住みやすい」「住みやすい」と回答した人に住みやすいと思う理由を尋ねました。その結果「自然環境が恵まれているから」という回答が56.9%で半数を超えています。
 ちなみに、「やや住みにくい」「非常に住みにくい」と回答した人の理由は、「大気汚染や騒音などの公害が多いから」という回答が一番多く、49.7%を占めました。
- 図表あり -


●将来の富士市について
Q これからのまちづくりに対して、あなたの考えに近いものを選んでください。
 これからの富士市のまちづくりの方向について尋ねました。
 「自然保護に力を入れ、開発は控える」は47.2%、「開発に力を入れ、都市基盤の充実を図る」は24.0%となっていて、自然保護を優先すべきという考えが多いことがわかります。
 各年代別に見ても「自然保護に力を入れ…」がもっとも多い回答となっています。特に40代・50代では5割を超えています。
 平成6年度に行われた世論調査の同じ設問と比較すると、ほぼ同じような結果となっていて、引き続き自然保護を優先すべきと言う声が多くを占めています。
- 図表あり -


Q 富士市の交通網を整備する上で、今後優先的に整備を進めていく必要があるのはどのようなことだと思いますか。(複数回答)
 これからの交通網の整備について尋ねたところ「新幹線新富士駅と在来線の接続をよくする」と「地域内の生活道路を整備する」の2項目に5割以上の回答が寄せられました。
 年代別に見ても「新幹線新富士駅と…」がどの年代でも1位となっています。
 また、職業別の特徴として学生で「新幹線新富士駅と…」という回答が94.1%と9割を超えることと、農林漁業で「地域内の生活道路を整備する」が70.6%と高い回答が集まっていることが挙げられます。
- 図表あり -


Q 高齢者人口がふえる時代を迎えて、今後どのようなところに力を入れるべきだと思いますか。(複数回答)
 高齢者人口の増加に対してどのような施策を行ったらいいかを尋ねました。その結果、「高齢者の働ける『場』づくりを進める」と「寝たきりや痴ほう性高齢者が入所できる施設を整備する」という二つの回答が5割を超えました。
 年代別では20代から60代では「高齢者の働ける…」が一番多く、30代から50代では65%に達しています。また、70代以上では「老人病院を整備する」が47.6%で1位となっています。
- 図表あり -


Q あなたは富士市を将来どのようなイメージを持つまちに発展させたらいいと思いますか。(複数回答)
 富士市が将来どのようなイメージを持つまちに発展していったらよいと思うか尋ねました。1位は「緑が豊かで、土と水に親しめる自然環境に恵まれたまち」で64.0%でした。ここでも、自然を保護して恵まれた環境を守っていこうという考えを持つ市民が多いことがわかります。
 性別で回答結果を比較してみると上位3項目の順位は変わりません。しかし、「子供や障害者、高齢者を大切にする福祉のまち」という回答が、女性では52.4%と5割を超え、男性よりも15.5%も高くなっているという結果となりました。
- 図表あり -
- 写真あり -
( 写真説明 ) 富士山麓(ろく)の豊かな自然を守るため、毎年植樹祭を行っています。


自由意見
 この調査では各設問のほかにテーマに関する自由意見や要望などを書いていただきました。その中から代表的なものを要約してお知らせします。
【医療・福祉】
・総合病院が少ない。
・障害者に優しいまちづくりを。
・在宅医療システムの充実。
・老人施設の拡大を。
【施設】
・公園などの子供の遊び場所をふやしてほしい。
・今ある施設の充実、効率的活用を。
・駐車場の整備を。
【道路・交通機関】
・歩道・自転車道の整備。
・路線バスの本数が少ない。
・富士駅と新富士駅間の循環バスが必要。
【環境問題】
・ごみのリサイクルの強化。
・早急にダイオキシン対策を。
・大気汚染防止や悪臭防止を。
【その他】
・日本一美しい富士山にもっと誇りを持ち、景観づくりに力を入れてほしい。
・商店街の活性化を。
・大型デパートが欲しい。
・富士山・愛鷹山の水源を大切に。
・地区ごとに特色のあるまちに。
・市の情報を今以上にオープンにしてほしい。
・税金を有効に使っている実感を多くの人に与えてほしい。


市民と行政とでつくる総合計画を 企画課 杉澤和己課長
- 写真あり -
 総合計画はこれからのまちづくりの指針を明らかにし、その目標に沿ってさまざまな施策が行われますので、市民の暮らしに密着した大変大切なものです。ですから、計画策定には当然市民の意思を反映していかなくていけません。市民ニーズを正確に把握し、市民と行政が共通の認識のもと、計画づくりをする必要があります。
 そのために「こんな富士市にしてみたい」というテーマで意見や提言を募集したり、各地区のまちづくり推進会議や、九月に発足した「総合計画策定市民懇話会」の市民の皆さんに意見をいただけるようお願いしたりしていきます。もちろん今回の世論調査の結果も計画づくりに反映していきます。
 そして、多くの市民の皆さんの意見や提言をしっかり受けとめて、できるだけ皆さんの声を考慮した計画にしたいと考えています。

テーマ スポーツ活動について

Q あなたが現在しているスポーツとこれからしてみたいスポーツをお答えください。(複数回答)
 スポーツ振興計画策定の基礎資料とするため、スポーツ活動についてお聞きしました。
 現在しているスポーツや運動と、これからしてみたいスポーツや運動を尋ねたところ、全体で「歩け歩け運動(ウォークラリー・運動のための散歩を含む)」が、どちらも1位に挙げられました。
 現在しているスポーツや運動を年代別に見ると、20代・30代では「スキー・スノーボード」という答えが最も多く、40代から70代以上では各年代で「歩け歩け運動」が1位となっています。
 また、20代・30代ではこれからしてみたいスポーツや運動の1位に「水泳(競泳・水中歩行などの運動を含む)」を挙げているのに対し、40代から70代以上では、ここでも「歩け歩け運動」が各年代で1位となっています。
 このことから、スポーツや運動の種類への関心や興味が、30代以下と40代以上で大きな違いがあることがわかります。
- 図表あり -


【スポーツ振興計画とは】
 市民一人一人が健康で明るい社会を築くために、子供から高齢者までの生涯を通じてスポーツに気軽になれ親しむことができる環境の整備や、日常生活の中でスポーツ活動を積極的に進めていこうとする計画。
【計画策定への動き】
 現在、知識経験者や体育指導員、健康づくり推進員からなる「富士市スポーツ振興審議会」を設置し、市民の声や専門家の意見、世論調査の結果などを参考に計画の原案づくりを行っています。


Q スポーツや運動に期待することは何ですか。(複数回答)
 次に、スポーツや運動に期待することは何ですかと尋ねたところ、「健康の維持・推進」という回答が一番多く、70.6%を占めています。この回答は、どの年代においても最も回答が多く、各年代とも50%を超える結果となっています。この結果から、どの年代でもスポーツをすることによって健康を保とうとしていることや、健康への関心が高いことがわかります。特に50代では、8割を超える回答が集まりました。
 2位は 「スポーツを通しての仲間とのふれあい」でした。この回答は5割を超える50.4%を集めています。それに加え、30代・40代では「家族とのコミュニケーション」という回答が3割を超えています。このことから、スポーツや運動をコミュニケーションの一つの手段と考えている人が多いということがわかります。
 そのほか、この質問結果の特徴としては、「美容・ダイエット効果」という回答が20代で43.1%を占め、他の年代より突出していることや、「趣味・生きがい」という回答をした人が、若い年代になるほどにふえていることが挙げられます。
- 図表あり -


Q 今後スポーツや運動をするために、どのようなスポーツ振興施策が必要だと思いますか。(複数回答)
 今後の富士市のスポーツ施策で何が必要だと思うかを尋ねてみました。
 その結果、「地域に適度なスポーツができる施設を整備する」が57.3%で1位となりました。この回答は70代を除く各年代で1位に挙げられています。この結果から、住んでいる地区内で気軽にスポーツを楽しみたいと考えている人が多いことがうかがえます。
 年代別に回答を見ると、70代以上では「高齢者や障害者のためのスポーツの普及を図る」が1位となっています。また、年代別で見た場合に3割を超える回答が集まったものとしては、20代から50代で「スポーツに関する各種の情報を提供する」、20代・30代で「スポーツ教室の開催やスポーツクラブの普及を図る」があります。
- 図表あり -
- 写真あり -
( 写真説明 ) スポーツ教室の開催などの情報を掲載したカレンダーを、毎年5月に全世帯に配布しています。


自由意見
【スポーツに対する催し】
・地区の運動会の見直しを。
・初心者スポーツ教室を開いてほしい。
・歩け歩け運動などを年齢に分けて行ってほしい。
・「見るスポーツ」振興も必要。
・気軽に参加できるスポーツ大会を。
【スポーツ活動の種類】
・夜や土・日にスポーツ教室を開いてほしい。
・楽しい運動を通して友達をつくる機会にしてほしい。
・家族のコミュニケーションがとれるスポーツ環境を。
・自然を利用したスポーツをしたい。
・富士市の特色となるスポーツを。
【スポーツ施設】
・気軽に行けるような施設を。
・高齢者や障害者が楽しめるスポーツ施設(広場)の整備。
・スポーツ施設に託児所がほしい。
・あまりにも専門的で大型の施設は必要ないと思う。
【スポーツに関する情報】
・もっと情報の提供を。
・既存スポーツ施設の一覧表がほしい。
【その他】
・指導者・スポーツドクターの育成を。
・健康増進のためには運動は必要。
・子育てや介護などで時間がとれない。
・2003年の国体に向けて、富士市をアピールできる活動をしてほしい。


まちかどネットワーカー 田村千代美さん(永田町2)
- 写真あり -
 健康のためにと思い、家の近くを歩いています。ウォーキングのよさは手軽でお金もかからず、身近でできること。子育て中はスポーツをする時間がなかなかとれませんが、ウォーキングは自分のペースでできますし、子供と一緒に楽しめるところも気に入っています。希望としては、市主催のウオーキング大会などに子供と参加できるように、短い距離のコースも設置してほしいですね。また、きれいで安全なウォーキングコースが各地区に整備されたらすてきだと思います。


 お忙しい中、今回の調査にご協力いただきました皆さん、ありがとうございました。
 皆さんからいただいた貴重なご意見を今後の市政の参考にし、まちづくりを進めていきます。

問い合わせ 広報広聴課 内線2821
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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