ボランティアでマジックを披露するマジシャン
当間 林昭(とうま りんしょう)さん(神谷)
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当間さんは、日本奇術連盟に所属するほどの腕前を持つマジシャン。また、芸の幅も広く腹話術やパントマイム、大道芸もこなします。そして、これらの不思議な技の数々を、ボランティアで福祉施設やイベントで披露しています。今までに全国780か所を回り、千か所訪問するのが今の目標だとか。見てくれた人が驚いている顔を見るのがとてもうれしいと言います。そして、夢を与えることができたらとも思っているそうです。
当間さんはマジックとのかかわりについて次のように話してくれました。
「小学5年生のとき、軍事慰問団の一員として町にやってきたマジシャンに3つの簡単なマジックを教わりました。それを家族や近所の人に披露したら予想以上の反応が返ってきたのです。それから、マジックにのめり込みましたね。実は私は幼いころ軽度の小児マヒを患っていて、外に出たり、人と話したりするのが苦手な子供でした。それが、マジックを通して外に出ていけるようになりました。
無償ボランティアといっても人前でやる以上失敗は許されません。また、常に新しいマジックを考えたり、改良したりと気は抜けませんね。しかし、マジックが好きでずっと続けてきました。ボランティアを始めたのも好きなことで戦中戦後とお世話になった地域の人にお礼ができればと思ったから。それにこのごろでは、痴呆(ほう)症予防のためにも、マジックはさらにやめられなくなりましたね(笑)」
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