富士市 FUJI CITY Official Site

　市内には、16を超す商店街組織と約3,500もの商店があり、それぞれ商業活動をしています。また、富士商工会議所や鷹岡商工会を中心に「地元商店愛用運動」を実施していますが、地元購買率（消費者が住んでいる市町村でどのくらい買い物をしているかを示したもの）は少しずつ低下しています。特に一般商店の割合は大きく減少しています。原因はいくつか考えられますが、長引く不況が加わり、一般商店を取り巻く環境はますます厳しくなっています。
　そのような中、個性的で魅力ある商店づくりをして、お客を引きつけようとする動きが、いくつかの商店街で見られます。
　今回は、そうした商店街のさまざまな取り組みについて紹介します。
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( 図表説明 ) 地元購買率の変化
( 図表説明 ) 大型店…建物内の売場面積が500平方メートルを超える店のこと

市内の商店街には、快適なショッピング空間をつくろうと努力しているところもあります。まとまりのある商店街とするために街並みに同じデザインを採用したり、従来の買い物空間に加え、潤いや憩いの場などを設けて、緑あふれる空間をつくり出したりしています。また、景観が美しくなるように独自に約束事を定めたりもしています。もちろん、各店自慢の商品ディスプレーなども買い物客の目を楽しませてくれます。
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( 写真説明 ) 富士本町通りの西側に位置する富士町シャープ振興会の街並みは、樹木や花壇、ベンチをあちらこちらで見ることができます。
( 写真説明 ) 吉原商店街では電線を地中に埋め、景観に配慮しています。
( 写真説明 ) 広見ショッピング商店会による、商店街につながる歩道の清掃風景。同時に花壇の手入れも行います。
( 写真説明 ) 鷹岡商店街ではバス停付近に花を飾ったり、街灯を新しくしたりしています。


金指　みどりさん（本市場）
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　富士駅北側の商店街にはベンチや花壇がたくさんあっていいですね。ベンチがあると子供が疲れたとき、ひと休みもできます。

広見ショッピング商店会会長　岩崎　正明さん
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　楽しく、気持ちよく買い物をしてもらうためには、見た目のきれいさも大切です。商店会管理の駐車場などはもちろん、商店街につながる道も定期的に清掃をしています。

商店街は地域に住む人の生活空間の一部であり、毎日の生活に必要不可欠な場所。本来、大勢の人が集まり、情報交換が活発でなければなりません。そこで、イベント空間としての商店街が見直されています。
地域コミュニケーションの核としての商店街を守るため、各商店街では工夫を凝らして、独自のお祭りやイベントなどを行っています。
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( 写真説明 ) 毎月第2土曜日に吉原商店街で行われる「ナイトバザール」。ことしの8月で2周年を迎えました。毎回、家族連れや友達連れなどで大変にぎわいます。
( 写真説明 ) 広見ショッピング商店会では、ことし初めて広見夏祭りの昼の部を主催。「広見サマーイベント」として開催し、大勢の人を集めました。
( 写真説明 ) 富士本町商店街では年に数回「ドリームフェスティバル」を企画。レシート抽せん会やその時期に合ったコーナーを設けています。
( 写真説明 ) 富士駅南商店会での初めてのお祭り「フェスタえきなん’98」。地域と一体化したお祭りを目指し、小木の里太鼓演奏や地元の小規模授産所「竹の子」の商品即売などが行われました。


辻　亜香里（あかり）さん（瓜島町）写真左
岩間　奈緒実さん（石坂）
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　ナイトバザールには、友達4人ぐらいで行きます。各コーナーを見て回るだけでも楽しいです。欲を言えば、もっと中学生の女の子が参加しやすいコーナーがあればと思います。

吉原商店街振興組合理事長　神尾　敬（たかし）さん
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　ナイトバザールでは毎回工夫を凝らした手づくりのゲームやコーナーを用意しています。これをきっかけに、商店街に親しみを持ってもらえたらと思います。

一般商店の魅力と言えば、きめ細かな気配りとその人に合ったサービス。それに加えて、加盟店で商品を買うと購入額によってポイントがつき、たまるといろいろな特典がつくポイントカードというサービスをしている商店街もあります。また、歳末やお中元の売り出しを、商店街全体で盛り上げているところもあります。
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( 写真説明 ) 市内で最初にポイントカード（Ｆ遊（YOU）カード）を導入した富士本町商店街。ポイントがたまると商品券として使えるほか、現金つかみ取りなどの多種多様な抽せん会やイベントに参加できます。
( 写真説明 ) 吉原商店街のポイントカードは、上のポスターが張られている店で使用できます。


富士本町商店街振興組合理事長　信岡　成五（のぶおか　せいご）さん
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　Ｆ遊カードはお客様にお得なことはもちろん、商店としてもカードを通してお客様とのコミュニケーションが取りやすくなったと言う声も挙がっています。


　今、一般商店は厳しい状況の中、消費者の心を引きつけ、喜んでもらえるような店づくりに努力しています。いくつかの商店街では、お互いに協力し合って、今までの商品販売にとらわれない活動を始めているところもあります。そして、商店を単なる買い物をする場所だけではなく、地域のコミュニティーの場となることを目指し、従来の機能を充実し、商品を通じて情報の提供や市民の憩いの場となるような快適なショッピング空間をつくろうと努力しています。
　そのためには商店街はもちろん、お客さんである市民の皆さんのご協力も必要です。ぜひ、商店街に、足を運んでみてください。