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【広報ふじ平成10年】ぼくたち・わたしたちの放課後 放課後児童クラブ

市は地域が運営する「放課後児童クラブ」に事業を委託し、活動を支援しています。放課後児童クラブは、第二の家庭として家に帰ってもだれもいない小学校低学年の子供たちが放課後の時間を、安心してゆったりと過ごせる施設です。「ただいま〜っ!」「おかえり〜。」今日も放課後児童クラブに子供たちが元気に帰ってきます。

●子供を取り巻く環境
 現代は、核家族化が進み、親と子だけの世帯がふえています。さらに両親が共働きなどで、小学校から帰っても家にだれもいないという子供が多くなってきています。
 下の三つの表は平成8年に市内全小学校の1〜3年生の児童にアンケートを行った結果の一部ですが、家に帰ってもだれもいないという児童は、約1,600人、全体の23%にも達しています。平成2年に行った同じアンケートでは、全体の21.6%、平成4年には22.2%だったので、その割合は徐々にふえていることがわかります。
 また、子供たちの遊び方も、大勢の子供たちが家の外で元気よく思い切り遊ぶというよりも、少人数で家の中で遊ぶというスタイルが多くなっています。家の外での遊びが家の中での遊びより少ないことの原因として、見通しのよい明るい空き地や野原など、子供が伸び伸びと安心して遊べる遊び場が不足しているのではないかということも考えられます。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 表1 学校から帰ったとき、家にだれかいますか?
( 図表説明 ) 表2 学校から帰って遊ぶのは家の中ですか?外ですか?
( 図表説明 ) 表3 学校が終わってから、一緒によく遊ぶ友達は何人ですか?

●放課後児童クラブ
 このような子供を取り巻く環境の変化は、私たちの生活や経済の発展に伴ってあらわれてきました。それを背景に、昼間保護者がいない小学校低学年の児童(おおむね10歳未満の児童)に第二の家庭のような生活の場を提供し、健やかに育ってほしいという願いから放課後児童クラブが誕生しました。
 現在、市が事業を委託している放課後児童クラブは、6か所あります。では、放課後児童クラブがどのような活動をしているのか、ご紹介します。

活動の指針
1.子供が家庭に求める活動
・遊びの提供や自由な遊び場の確保
・体調不調の子供への対応
・子供の悩み相談
・手洗いなどの衛生への配慮
・空腹を満たすおやつの提供
2.子供の成長を助ける活動
・他人への思いやり
・自分の考えをはっきりと主張する
・自分のことは自分でやる
・集団の決まりを守る
3.情操を豊かにし健全な生活をする活動
・遊びを通して観察力、思考力、想像力、表現力などの能力を育成する
・あいさつや人の話を聞くなど、基本的な生活習慣や生活技術を身につける

具体的な活勒
1.遊びを豊かにする活動
・子供たちの自由な遊びの中から発展性のあるものを手助け
・野球、ドッジボール、サッカー、相撲などのルールを低学年でも親しみやすく工夫し、スポーツを体験させる
・ごっこ遊び、じゃんけん遊び、レクリェーションゲームなどの導入
・草花や昆虫など、自然を使った遊びの働きかけ
2.製作活動
・折り紙、紙工作、木工作、編み物、ビーズなどの工作的な手仕事の働きかけ
・おやつづくり、食事づくりなどの生活的な手仕事の働きかけ
3.自然に親しむ活動
・キュウリやトマトなどの野菜、チューリップやアサガオなどの草花の栽培
・犬や鳥などの小動物や昆虫、魚の飼育
4.表現・鑑賞活動
・読書、映画、演劇、音楽などを読んだり、見たり、聞いたりする活動の働きかけ
・絵画、楽器演奏、粘土遊びなどによる表現の働きかけ
5.行事活動
・子供の間で、はやっている遊びを行事に展開させる
・ひな祭り、七夕、クリスマスなど、季節的な行事
・キャンプ(お泊まり会)、お店屋さん、スポーツ大会など、ポイントとなる行事を設定し、それに向けて日常的な生活を積み重ねる
6.生活習慣を整える活動
・掃除、着がえ、げた箱やロッカーの整理、手洗いなど
- 写真あり -
( 写真説明 ) 仲よくオルガン
( 写真説明 ) 友達とゲーム
( 写真説明 ) お父さんとお裁縫、外で思いっ切り砂遊び
( 写真説明 ) 今日は、お誕生会
( 写真説明 ) みんなでゲーム、外でボール遊び
( 写真説明 ) みんなでおやつを準備中


●市が事業委託している放課後児童クラブ
- 図表あり -

広見子どもクラブ指導員 市川十美枝(とみえ)さん(富士見台)
- 写真あり -
 広見子どもクラブがオープンしたときからずっとここに勤めています。何度もこの仕事をやめようと思ったこともありましたが、そんなとき、クラブの子供たちが私に「やめないで」と言ってくれました。その声で、今まで続けてこられたような気がします。子供はいつの時代もとても元気がよく、とてもかわいいです。ここにいると、まるで母親のような気持ちになりますね。


小木の里子どもクラブ指導員 長尾起余子(きよこ)さん(大淵)
- 写真あり -
 指導員を始めて驚いたのは、子供は話を聞いてくれる人、くつろげる場所を求めているということでした。私自身元気がないときもありますが、ここへ来ると忘れてしまいますね。いつも子供から元気をもらっているんですよ(笑)。
 それに、保護者の皆さん、地域のまちづくり推進会の皆さんの大きな協力を得られているので、とても助かっています。


大淵児童クラブ(ぷちっこクラブ)指導員 大石 絵美さん(横割)
- 写真あり -
 子供たちは毎日「ただいま〜っ!」と元気な声でこのクラブに帰ってきてくれます。子供がここに通ってきやすいように、とにかく子供と友達になろうと思っています。それに、子供はみんなそれぞれ個性があり、感性も違います。これからも一人一人をよく見て、一人一人のことを考えて接していこうと思っています。


お迎えに来たお母さん、お父さんに聞きました
 一人っ子なので、みんなと一緒にいられてとてもよい経験になっています。夏休みも規則正しい生活ができて、助かります。 平野 ますみさん(岩本)

 「第二の家庭」のような場所ですから、将来的にはいろんな年齢の人がいるクラブが理想ですね。機会さえあれば、人は集まると思いますよ。 赤池 進さん(下横割)

 仕事をしていても安心していられるのが何よりです。それに子供同士のふれあいから、自然に思いやりが生まれてくるようで、子供の成長がうれしいですね。
 また、子供が通っているクラブはいくつかの地区にまたがっていることもあり、車で学校へ迎えに来てくれるのもありがたいですね。夏休みには、自由プールにも連れていってもらって助かっています。 小野 美代子さん(松岡)
- 写真あり -

 仕事で迎えにいくのがいつもより遅くなってしまうときがあっても、指導員さんに見ていてもらえるので安心です。 遠藤 公恵さん(富士見台4)

 クラブを通じて親も子も地域に溶け込むことができました。保護者会で親同士の情報交換ができて視野が広がり、心身ともに助かっています。 岩辺 玲子さん(横割)
- 写真あり -

 出産のときに退職し、クラブの存在を知って再就職しました。仕事ができないのを子供のせいにしたくはありませんね。 鈴木 尚美さん(水戸島元町)

 この地区に新しくクラブができ、仕事をやめなくて済みました。子供もとても楽しみにしていて、家でもクラブの話をよくしてくれます。休みの日でも行きたがりますよ(笑)。 植松 冬美さん(五貫島)

 引っ越してきたばかりなので、子供だけで留守番をさせるのはとても心配でした。ですから、地区に児童クラブがあると聞いたときは、「ああ、よかった」と思いました。おやつが手づくりのお菓子など、家庭的なのも魅力です。市内にこのようなクラブがもっとふえてほしいですね。 高木 早樹子さん(宮下)

 小木の里子どもクラブは、地域のまちづくり推進会にとても協力していただいているので、基盤がしっかりしています。また、現在中学生がボランティアをしているので、今このクラブに来ている子供たちも大きくなったらボランティアとして来てくれるようになり、それがずっとつながってよい循環が生まれれば、と思います。
 クラブをつくり、運営していくには、こうした地域に根差した協力体制と行政と保護者のトライアングルの関係がとても重要です。どれが欠けてもうまくはいかないと思います。 小林 明子さん(下横割)
- 写真あり -


富士市“子育てママさん、こんにちは”事業
母親クラブや子育てグループの皆さんへ放課後児童クラブの施設を開放します
 児童の健全育成を進める母親グループや子育てグループを対象に、平日で児童クラブが使用しない時間帯に限り、「富士見台児童クラブ」と「ききょうの里・子どもクラブ」の施設を開放します。
施設を利用するには…
1.児童福祉課に母親クラブなどの登録をしてください。
2.登録を済ませたら、富士見台児童クラブは富士見台公民館、ききょうの里・子どもクラブは富士南公民館にある申請書に必要事項を記入し、それぞれのクラブへ申し込んでください。
☆使用できるのは小学校就学前の幼児とその保護者で、定員は20人です。
☆光熱水費及び器具使用料として、若干の使用負担金が必要です。
詳しくは、児童福祉課へお問い合わせください。


放課後児童対策はさらに重要
児童福祉課 佐藤敏介 課長
- 写真あり -
 4月1日から、改正された児童福祉法が施行されました。その中に小学校低学年児童の放課後の過ごし方について、「放課後児童健全育成事業」として法制化されました。つまり、放課後家に帰っても保護者のいない児童(放課後児童)の健全育成が、全国的に重要視されているのです。
 市にとっても、放課後児童の対策は重要な施策の一つです。現在市では、将来を担う子供たちのための施策として、「富士市エンゼルプラン」を策定中です。その中に放課後児童への対策を組み込み、積極的に取り組んでいきたいと考えています。
 地域の皆さんと保護者の皆さんのご理解とご協力を得ながら、今ある建物を利用するなど、身近な社会資源を有効に活用し、放課後児童への対策を進めていきたいと考えています。

問い合わせ 児童福祉課 内線2326
*申し込みは直接各児童クラブへ
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp
〒417-8601 静岡県富士市永田町1丁目100番地 電話 0545-51-0123 ファクス 0545-51-1456
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