富士絵手紙サークル
今の時代、友達などに伝えなければならない用事があっても手紙を書くことが少なくなりました。それは、電話やファクス、Eメールといった手段を使えば、手早く簡単に片づいてしまうからです。しかし、そんな時代に逆らうかのように、手紙それも直筆の絵にこだわって活動している「富士絵手紙サークル」というグループがあります。
代表の西山あき子さんは、絵手紙の魅力について次のように話してくれました。
「絵手紙は紙に筆で季節に合った絵と言葉をかきます。絵をかき文章を考え、それを書くという三つの要素があって初めて絵手紙は完成します。ですから、同じ題材を用いたとしても個性が発揮されます。絵手紙を見れば書いた人の顔が思い浮かぶと言われるのも、そのせいだと思います。ワープロ書きの手紙にはない暖かみが、手間をかけた分絵手紙にはありますから、上手にかけなくても気持ちがこもっているように見えるらしく大変評判がいいようです。
手紙に限らず手間や時間をかけてコミュニケーションを図ることが少なくなっているような気がします。簡単かつスピーディーな手段があるのにもかかわらず、絵手紙に夢中になっている私たちは、へそ曲がりなのかもしれませんね(笑)」
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