第53回「春の院展」に初入選した
村石惠子さん (柚木)
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春の院展に入選した日本画の題名は「冬日」。村石さんの自宅の廊下から台所を見たお気に入りの風景を描いたものです。どちらかというと人物画が好きという村石さんですが、この作品は描く前から題名が決まっていて、絵を描いている途中でも迷いはなかったと言います。
村石さんは、「私が日本画を描くのは、あくまで趣味の範囲。主婦の仕事の合間に時間を見つけて、自分が描きたいときに描きたいものを描いています。私の目標は自分が満足できる絵を描くことですので、出展もあまりしませんし、いままで大きな賞を受賞したこともありませんでした。ですから、入選の知らせが来たときは、うれしいというより、信じられないという気持ちが強かったです。いまでも『棚からぼたもち』だったと思っています。
今回たまたま入選したとはいえ、私の一番主な仕事は主婦であり、それを崩すつもりはまったくありません。ただ、絵をやっていてよかったと思うのは、いろいろな人と出会えるきっかけがあること。家に閉じこもっているだけでは得られない体験もあり、考え方も広くなります。これからも、自然体で気長に楽しく日本画を描いていけたらと思います」と話してくれました。
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( 写真説明 ) 入選作品「冬日」