自分と同じ障害を持つ人のために車いすを寄贈
塚本慈光（じこう）さん（一色）
塚本さんは、昨年12月、社会福祉協議会に貸し出し用の車いすを寄贈しました。塚本さんは、5年前の大学1年生のとき、ラクビーの練習試合で頚椎（けいつい）を脱臼（だっきゅう）骨折。その事故のため、首から下に麻痺（まひ）が残り、車いすの生活を送っています。
「まだ入院中で体が動かなく行き詰まっていたころ、車いすに乗って外の風に触れたところ、ほっとした気分になりました。そして、自分と同じように身体の不自由な人にも車いすを利用してほしいなと感じるようになりました」と話します。そんなとき、おばの田中ヒロ子さん（鈴川東町）に「プルタブを集めると車いすをもらえるんだってね」と言ったことがきっかけで、田中さんと親戚（せき）の皆さんによるプルタブとアルミ缶の回収が始まりました。その活動は、田中さんの仲間や町内の人たちにも広がっていき、2年間の活動で念願の車いすを手にしました。
塚本さんは、「自分の思いが伝わって、自分とは面識のない人たちまで協力してくれたことがとてもうれしいですね。しかも、今後も活動を続けてくれると言ってくれています。急に体が動けなくなって、つらい時期もありましたが、自分は家族に恵まれ、前向きな気持ちになれました。そして、今つくづく感じることは、健康が一番ということですね。皆さんにはぜひ体を大切にしてほしいと思います」と話してくれました。
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( 写真説明 ) 車いすの寄贈で感謝状を贈られた塚本さん
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