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【広報ふじ平成9年】4月から始まった透明ごみ袋による分別と古紙回収によりごみの量が減少しました

4月1日からスタートした透明ごみ袋による分別収集と古紙回収。限りある資源を有効に活用するためのリサイクルと、ごみの減量を目的に開始しました。
市では、昭和56年からごみの分別収集を行っていますが、15年が経過しごみを分別する意識が知らず知らずのうちに緩みがちになってきたようです。色のついた袋や段ボール箱では、「中身が見えないから細かく分別しなくても…」という意識が働いて、資源として活用すべき物まで燃えるごみや埋立ごみに入っていました。
こうしたことから、今回の透明ごみ袋による分別収集が導入されました。透明ごみ袋を使用してから3か月、皆さんの環境についての意識が高まり、色のついたごみ袋などは見当たらなく、分別もしっかりしてきました。しかし、ごく一部ですが、段ボール箱や米の袋などで出される人などが見受けられます。
今回は、3か月間の透明ごみ袋と古紙回収の効果をお知らせするとともに、ごみの分別に対するお願いをします。

[燃えるごみ]

 透明ごみ袋による分別になって3か月。町内会や区での努力により、ごみ集積場所では見違えるほどごみの分別が徹底されています。しかし、透明ごみ袋による分別は始まったばかり。市では、皆さんと一緒にごみ減量とリサイクルの街づくりを進めるとともに、スーパーマーケットや小売店に対しても、有色のごみ袋にかえて透明ごみ袋の品ぞろえや、現在使用している有色のレジ袋の透明化などの働きかけを行っていきます。

7月からは、違反ごみの収集は一切行いません
 4月1日から6月30日までは透明ごみ袋による分別の指導期間でした。この間、違反ごみについては警告ステッカーを張り、皆さんに透明ごみ袋への御理解を求めてきました。しかし、7月1日以降の違反ごみについては、一切収集しません。ごみ集積場所に居残りのごみがないようみんなで注意しましょう。


ごみの分別は正しく、決められた場所で、朝8時30分までに
 市の焼却施設は、プラスチックや、ビニールなどの石油精製物を焼却することができます。全戸配布の「ごみのカレンダー」をよく確認し、ごみを出す時点からしっかり分別してください。また、市では街の美観を維持するため、ごみの収集は速やかに行います。必ず指定の場所に午前8時30分までにごみを出すよう御協力をお願いします。


平成8年度の燃えるごみの処理にかかったお金は1トンあたり 1万9,230円
- 写真あり -
( 写真説明 ) 透明ごみ袋になる前のごみ集積場所(上)となってからのごみ集積場所(下)

- 図表あり -
( 図表説明 ) 収集可燃ごみの月別推移
昨年のごみの量と透明ごみ袋になった4月から6月の比較表。平成8年の4月から6月とことしの同月を比べると3か月で1,748トン、月平均で約582トンのごみが減少しました。


 早朝、富士本町でごみを出しに来た吉田さんに透明ごみ袋になってからの感想をお聞きしました。
吉田好子さん(富士本町)
- 写真あり -
 黒いごみ袋のときと比べてごみの量が少なくなった感じがします。黒いごみ袋にはいろいろな物が入っていたようですが、透明なごみ袋になってからは捨てる側のモラルも徹底してきたようで、新聞紙や金属などが入っている袋はほとんど見当たらないですね。富士本町では昨年から試行地区として始めていましたが、大きなトラブルもなく受け入れられたと思います。ごみは生活する上で必ず出る物ですから、一人一人がごみについて関心を持って取り組まないとね。資源として集めたごみが効率よくリサイクルされていけばもっと住みよい街になるでしょうね。

[金属としてよみがえるごみ]

 長い間、日々の生活の中で活躍してくれたガスレンジや自転車など、時がたち不用物となって家を出るときが来ます。
 市は、この重宝にしていた金属類を再生し、新たな製品となるようにごみとしてではなく「金属」として回収しています。透明ごみ袋になり、燃えるごみへ出される金属は減りましたが、埋立ごみの中には「これは金属として再生できない」と誤った判断をされて出される立派な金属を見受けることがあります。
 皆さんは、金属と埋め立てられるごみを正しく分別していますか。リサイクルの基本は分別。金属をいつまでも金属として使っていけるように正しい分別方法をよろしくお願いいたします。

缶は必ず中身を空にしてください
 缶は再生品として質の高い金属ですが、缶の中に中身が残っていたりタバコの吸い殻が入っていたりすると再生品の質が低下してしまいます。缶の中は必ず空の状態で出すようにお願いします。
●金属類としての基準は、全体の8割以上が金属でできているものです
●缶は市指定袋で出してください。市指定袋が足りないときは、町内会長(区長)に申し出てください
- 写真あり -

[埋立ごみ]

 金属やプラスチックなどを容易に分別できない物や、包丁、かみそり、割れたガラスなどの危険物、瀬戸物、ホーロー製品などが埋立ごみです。特に、刃物や割れ物などの危険物は、ごみを出すときも収集するときも、けがをしやすいので、安全に梱包し「刃物」、「割れガラス」などわかりやすく明記して出すようにお願いします。
 また、市で収集しない物がありますので注意してください。
●注 埋立ごみも透明ごみ袋で!
●危険物は安全に梱包し、わかりやすく明記してください
- 写真あり -

- 図表あり -
( 図表説明 ) 市では収集しない物

[古紙回収]

今までPTAや子ども会の集団収集などで集められず「燃えるごみ」として出されていた古紙を4月1日より、市は資源物として回収しています。紙の原料となるパルプは、地球にとってとても大切な森林資源。この資源を必要以上に使わないようみんながリサイクルの意識を持ち古紙を資源として活用していきましょう。

せっかくの資源がごみになってしまう場合もあります
 皆さんが手をかけて出していただく古紙が、時によってはごみになってしまう場合があります。古紙は、再生業者によって溶かされて新たな紙になりますが、ガムテープやセロハンなどがついたままだと、紙が溶けずにそのままごみになってしまいます。
 資源として出していただく古紙は、市の収集に限らず余分な物を取り除いてから出すようにお願いします。

回収できない古紙があります
 紙にはいろいろな種類があります。その中で、シールやアルミはくがついている紙やワックス加工紙、ファクスやワープロに使う感熱紙などは、再生が効かないため回収できません。これらは、燃えるごみの日に透明ごみ袋に入れて出してください。

回収しやすい配慮をお願いします
 市で行う古紙回収は、回収の段階から分別して回収します。そのため、新聞や段ボール、雑誌などが入りまざったり重なったりしていると収集に時間がかかり、集積場の周りの皆さんに迷惑をかけてしまいます。集積場の面積などさまざまではありますが、収集しやすい出し方をお願いいたします。また、決められた時間を過ぎて集積場所に置き去りにされた古紙を見かけるときがあります。回収時間の午前8時30分を守っていただければこのようなことはありませんので時間厳守でお願いします。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 古紙の種類・対象
*ガムテープで縛るのは資源化の妨げになりますのでやめてください。
*紙以外の附属品は取り除いて紙だけにしてから出してください。
*回収日が雨天の場合でも回収を行いますが、必ず回収当日の朝8時30分までに出してください。


リサイクル商品を選んで使ってください
環境衛生課 渡辺和三郎 課長
- 写真あり -
 4月1日から始まった透明ごみ袋による分別収集は3か月を経て、町内会長(区長)さんを初めとする市民の皆さんの御理解と御協力により100%に近い達成を見ることができました。これは、皆さんが日ごろからのリサイクルについての関心の高さだと考えます。古紙回収についても、紙の街富士市に住む皆さんの意識が高かったため、速やかに浸透しました。どちらについても予想以上の成果で、皆さんのモラルの高さが感じられます。
 今回のごみの分別については、有限な資源を効率よく活用してリサイクルするためのもので、皆さんが意識を持ってリサイクルされた商品を購入し使わなければ成り立ちません。環境に優しく住みやすい街づくりを進めるためにもより一層の御協力をお願いします。

問い合わせ 
環境衛生課 電話51-0123 内線2051 内線2053
環境クリーンセンター 電話35-0081 電話35-0369
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