災害時に、がれきの下などに埋もれた人を見つけ出す災害救助犬は、阪神・淡路大震災で脚光を浴び、救助活動の切り札として注目を集めています。
今回は、富士市内で第一号の災害救助犬が誕生したので御紹介します。
富士市内で第一号の災害救助犬誕生
去る4月に行われた日本災害救助犬協会の認定試験で、見事合格し、富士市内で第一号の災害救助犬として認定されたのは、リバー号です。リバー号は、ゴールデンレトリーバー種で雌の2歳。生後2か月のときに、犬好きの影山茂美さん(今泉)のもとに家族の一員として迎えられました。
そして、犬のしつけ教室の先生を通して、影山さんが災害救助犬の試験があることを知ったことから、リバー号は今回の試験を受けることになりました。
影山さんは、「私も阪神・淡路大震災のときまで、災害救助犬のことを知りませんでした。でも、東海地震も起きる可能性があるし、もし身近で地震などの災害が起きたときに、家族や地域の人たちを助けることができたらと思い、災害救助犬の勉強と訓練を始めました。試験では緊張しましたが、合格できてとてもうれしいです。ただ、逆にプレッシャーを感じるようになりました。とにかく中途半端な気持ちではできないですね。実際に災害が起きても対応できるように、これからもっと勉強していきたいと思っています。今はまだ災害救助犬が少ないのですが、できるだけ早く救助活動が行えるよう、各地域に災害救助犬がふえるといいですね」と話してくれました。
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( 写真説明 ) リバー号と飼い主の影山茂美さん。通常の訓練は、指導者の指示通りに動く服従訓練と人のにおいをかぎ分ける訓練。そして、週に1回は、御殿場の宮下愛犬訓練所で、本番さながらの訓練を行っています。