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【広報ふじ平成9年】富士市生涯学習推進プラン 「ふじ トゥモロウ スクール」構想

市民が主人公のまちづくり

あなたは今 学びたいという気持ちが どこまで満たされているでしょう。市は、21世紀に向けて さまざまな「学習」を自分に適した方法で いつでも、どこでも、だれもが学べる環境をつくるプラン 「ふじ トゥモロウ スクール」構想を策定しました。
このプランは 富士市全体を学習できる区域とし 市民、行政、企業が 一体となった学習環境の整備を行い 「市民が主人公の生涯学習社会のまちづくり」を目指します。
今回は、この富士市生涯学習推進プラン 「ふじ トゥモロウ スクール」構想を紹介します。
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基本構想

家庭教育・学校教育・社会教育の連携・融合
 生涯学習は、生活のための学習として、あるいは知識技術の習得などのために、皆さんの意志に基づいて行われています。皆さんが生涯学習を行おうとするときの選択肢を広げるため市は、家庭、学校、地域社会との連携に加え、企業の持つ教育力を交え、今以上に学習環境の整備を目指します。


学校教育と地域
 学校では「個性を尊重し創造性を高める」教育を目指します。地域では「地域の子は地域で育てる」を目標に、学校で学んだことの知識を生かし、地域での体験学習を通じてふるさとを愛し築いてけるよう、学校教育と地域が連携していきます。


生涯学習は人づくり。地域団体活動との連携が大切
 私たちの生活の核は家庭にあり、家庭教育は人づくりやまちづくりにつながります。そのための家庭教育への取り組みは、地域社会全体の課題として大切であり、積極的に推進していきます。また、地域住民が学習の一環として行うボランティア活動は、人間形成や地域社会にとって非常に重要です。町内会組織や生涯学習推進会を初めとする地域の諸団体がボランティア活動に積極的に取り組める体制づくりを支援します。


民間教育機関や企業、行政とのネットワーク化
 いつでも、どこでも、だれでも参加できる学習体系を整えるには、行政だけでの調整力ではうまくいきません。民間の教育機関や企業との連携が大切な要素です。そのため、官民が一体となった学習社会の組織化を検討し、ネットワーク化と支援体制を確立し、各種学習機会の提供が効率的に行える体制づくりを整備していきます。


広域市町村による学習圏
 生涯学習社会を築くには、富士市だけの努力では難しいことです。人、産業、福祉、教育などの生活に関するあらゆる面で、近隣の市町村との連携が必要です。富士市では、富士宮市、芝川町との広域的な学習機会を築いてきました。今後も、広域的な学習環境の整備が重要と考え、その確立に取り組んでいきます。


新たな課題への取り組み
 少子・高齢化、高度情報化、国際化や自然との共生など人々が充実した社会生活を営む上で、理解し体得していくための課題は増大しています。皆さんがこのような課題の重要性を認識し解決に取り組める能力をはぐくんでいけるよう、学習機会の提供と充実を行っていきます。

生涯学習の基本方策

1 市民学習の推進
 健全な人づくりやまちづくりには、地域の教育力の活用が大切です。皆さんがみずから学習した成果を社会に生かしていくためには、地域の中で学習意欲を高め、互いが刺激し合う環境づくりが必要です。学習活動が生涯にわたって継続できるよう市民学習の推進を図り、地域住民と一体となって次のことに取り組みます。

指導者の育成
 人づくりのための人材育成を推進します。
 地域で行われるボランティア活動がより活性化されるよう、指導者育成の学習機会の提供と活用に取り組みます。

公的教育機能の活用
 これからは市の政策検討・決定に参画していくことが市民の役割として求められる一方、行政職員はサポート役としてともに歩んでいきます。そのため、公民館を中心としたまちづくりを推進し、図書館や博物館などの各施設の機能を最大限に活用する方法を皆さんとともに考えていきます。

市民参画による学習提供の確立
 皆さんの要望に合った学習内容を計画するには、企画・運営などに、皆さんが随所に参画できる体制をつくる必要があります。そのため、市民による市民のための学習機会の整備に努めます。

市民向け講座の体系化
 生涯学習推進会を初めとする地域団体や企業、その他民間教育機関による市民向け講座を、行政で行う講座とあわせて、皆さんの生涯にわたる学習機会として体系化していきます。

学習の評価と活用
 皆さんの学習活動による知識や体験を地域社会へ還元できるよう、人材登録制度を確立し活用できるよう図ります。


2 学習機能の活性化
(地域)
特性を生かした地域の教育力の活用
 地域社会が一体となり、富士市の文化、自然、産業、地域組織などの特性を生かし、富士市に生まれてよかった、住んでよかったと感じるまちづくりに取り組みます。

明日(あす)の富士市をつくる青少年の育成
 青少年期の地域社会での体験は家庭における自己の確立や、学校教育での資質や能力を身につける基礎となります。
 地域の青少年を地域社会の一員として育てます。

(学校)
学校教育は
 学校教育では単に知識を身につけるだけでなく、自分で考え判断し行動する能力を高めることが重要です。
 そのため、保・幼・小・中・高・大学の発達段階に応じた「自立」を支援し、創造性豊かな人間形成を目指します。

学校は「地域の太陽」として
 生涯学習社会を形成する上で学校と地域の共生は不可欠なものです。
 学校は「地域の太陽」として地域に教育力を開放し、地域は学校を育てるという視点が大切です。

(家庭)
人づくりの核としての家庭教育の充実
 家庭は人格形成の基礎を培う場であり、教育の出発点です。
 父親・母親が家族の一員としての自覚を高め、役割を分担し、家族が一緒に過ごすことにより、「ゆとりとやすらぎ」の場としての家庭を築き、子供たちが「生きる力」をはぐくむための努力を進めていくことが大切です。

企業との連携
 企業の専門的能力の活用と学習機能の活性化を図るなど、企業が市民に対し学習支援ができるような体制づくりに努めていきます。


3 学習情報のネットワーク化
 市民が自由に学習情報を入手できるような方法を考えていきます。体系化された学習情報を提供するとともに、学習相談にも応じていきます。


4 人づくりはまちづくり
 生涯学習は人づくりです。“まちは人がつくる”ことを基本に市民が主人公の生涯学習社会の姿を目指します。富士市民が歴史と伝統を受け継ぎ明日(あす)に向かって、市民憲章を柱とした「人づくり」に積極的に進めます。


実現に向けて

 皆さんが「富士市に住んでいてよかった」と感じる生涯学習社会を築くために最初に取り組まなければならないことは、行政が市民に対する学習環境を整備することと考えます。そのためには、富士市が生涯学習の総合的な推進体制をつくる必要があります。また、福祉、保健、教育、都市計画、商工労政など、まちづくりを進める上でも、大変重要です。 
 富士市では、近年の著しい社会変化や少子・高齢化、高度情報化、国際化などの諸課題の学習に取り組むため、行政内に生涯学習の振興を総合的に調整できる機能を持つ組織を設置し、さまざまな機関との有機的な連携と活用によるネットワーク化を図る中で、皆さんに対する生涯学習の振興を図ります。また、生涯学習の事業の開催にかかわる国、県、近隣市町村などの行政機構との連携を行い、市民生活の課題に合った計画的な学習展開とその体系化に向けて調整を図っていきます。
 先人が築いた富士市の特性を生かし、市民が主人公の生涯学習社会を築くために、皆さんとともに努力していきます。
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( 写真説明 ) 表計算ソフト講座(市民大学ミニカレッジ)
( 写真説明 ) 東洋医学講座(市民大学ミニカレッジ)
( 写真説明 ) 富士市が富士宮市、芝川町と協力して開催する富士市民大学


市民が主人公のまちづくり富士市生涯学習推進プラン「ふじ トゥモロウ スクール」構想の冊子ができました
今回紹介しました富士市生涯学習推進プランの冊子ができ上がりました。必要な人は市役所7階社会教育課までお問い合わせください

問い合わせ 社会教育課 内線2718
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