3月から広報ふじの5日号で、覚せい剤などの薬物の恐ろしさについてお知らせしてきました。最終回の今回は、富士市における薬物乱用防止に向けての取り組みについてお知らせします。
フォローアップ検討委員会が発足
富士地区は、平成8年6月、警視庁の薬物追放推進モデル地区の全国5か所のうちの一つに指定されました。これを受け、市、県、警察、医療関係者で組織される「富士地区青少年薬物乱用防止フォローアップ検討委員会」が、9月に発足。委員会は、これまでに乱用者に対するカウンセリングや薬物乱用防止教室、街頭広報などの啓発活動などを行ってきました。
市議会で薬物乱用防止を決議
また、富士市議会でも、富士市で覚せい剤汚染が広がっていることに危機感を抱き、ことしの2月定例会で、「覚せい剤などの薬物乱用防止に関する決議」を全会一致で可決しました。
青少年薬物乱用防止市民大会
しかし、薬物乱用を根絶するためには、広く市民にも薬物乱用防止の重要性を訴えていく必要があります。そのため、4月25日に、市は富士警察署などと協力して、青少年薬物乱用防止市民大会「NO!DRUGS!フォーラム21」をロゼシアターで行いました。
この大会には、小・中学校のPTA・教諭や青少年指導委員、保護司など約700人が参加。市長と富士警察署長のあいさつの後、「青少年の薬物乱用の実態」「薬物乱用と薬物依存」「薬物依存者の回復と社会復帰を目指した施設『ダルク』とは」と題して、3人の講師による講演が行われました。
そして、「市民総ぐるみで薬物乱用防止の気運を高め、乱用が根絶するまで粘り強い防止活動を推進していく」という決議を採択しました。
参加者の一人は、「今まであまり身近に感じたことはなかったけれど、薬物乱用って本当に怖いですね。市民一人一人がもっと薬物について認識していかなければ…」と感想を述べました。
市民の皆さんの御協力を
富士市では、薬物乱用防止に向けて、以上のような取り組みをしてきました。しかし、覚せい剤などの薬物は、人を「死」にまで至らせる恐ろしいもので、その影は身近に忍び寄っています。富士市が、薬物乱用のない健全な街となるよう、市民の皆さんの御協力をお願いします。
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( 写真説明 ) 市長は、「次代を担う青少年を薬物乱用から守っていかなければならない。我々の努力の積み重ねによって実現できるはず」と協力を呼びかけました。
( 写真説明 ) みずからの体験を通して、「薬物は絶対だめだ」と訴える大木文夫さん(九州地区ダルク代表)
不正大麻・ケシ撲滅運動 実施期間 5月1日〜6月30日
大麻やケシの一部は、法律によって一般の人の栽培が禁止されています。
不正栽培または自生している大麻やケシを発見した場合は、富士保健所環境衛生課へ連絡してください。
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( 写真説明 ) 植えて悪いケシの一種
◆薬物についての相談・問い合わせ◆
富士警察署生活安全課 電話51-0110(内線264)
富士保健所環境衛生課 電話65-2153
富士市青少年相談所(青少年対象) 電話52-4152
*秘密は厳守します