県東部の公立では初めての在宅看護サービスの拠点、「富士市訪問看護ステーション」が保健女性センターにオープンしました。
病気や障害、高齢であっても、家庭や地域で生活し続けたい。誰もがそう願います。
しかし、家庭で療養生活をするには、さまざまな支障が出てきてしまう。そのようなとき、この訪問看護ステーションを御利用ください。
家族の皆さんと一緒に、私たち訪問看護婦がかかりつけの医師と連携をとり、安心して自宅で療養するためのお手伝いをいたします。
4月1日 訪問看護ステーション開所式
富士市訪問看護ステーションの開所式が保健女性センターで行われました。訪問看護とは、家庭で療養する障害者や病気の人に、看護やその人に必要な医療上の処置を主治医の指示を受けながら行うもの。式典で市長は、「高齢社会に向けて、在宅医療に欠かせない訪問看護ステーションの開所は、大きな意味を持つ重要な事業。オープンしてよかったといわれるような施設を目指したい」とあいさつするとともに、医師会を初めとする関係者への協力を要請しました。
式典終了後、出席者全員で訪問看護第一号の出発を拍手で見送りました。
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( 写真説明 ) 鈴木清見市長に見送られ、初めての訪問看護へ出発式
( 写真説明 ) 保健女性センター3階の事務所では、在宅看護についての相談を行っています
保健女性センター 福島 保 所長補佐
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時代の要望により誕生しました
どんな障害を持っていても、どんな病気を持っていても、住み慣れた地域や家庭で生活したいと多くの人が希望しています。しかし医療処置が必要な人や、家族の状況によっては在宅での療養が困難な人たちがいます。富士市訪問看護ステーションは、在宅の療養者が抱える諸問題を解決しながら、質の高い看護を均等に受けられることを目指した、まさに時代の要望により誕生した在宅看護の拠点なのです。公立ではまだ数が少ないため、各方面からの注目度が高く、この訪問看護ステーションの責任は重大です。市では富士市医師会を初めとする多くの関係者との連絡調整を行い、高齢社会に対応していきます。
大切なのはコミュニケーションです
富士市訪問看護ステーションは、看護経験が豊富で、技術的にも優秀な看護婦7人でスタートしました。
この看護婦が、皆さんのお宅を訪問し、かかりつけの医師の指示のもと医療処置や日常生活の支援、家族への助言や相談など、医療を基盤とした看護サービスを行います。訪問する家庭や患者の状態などさまざまですが、患者をいたわる心を忘れず、介護をされる家族の皆さんとのコミュニケーションを大切にし、その人に一番合った在宅看護を行い、療養生活の支援をしていきます。
遠慮せずに御相談ください
けがや病気で入院した患者は、全快して退院できる人ばかりでなく、家庭に帰ってからも治療や回復訓練に専念しなければならない人も少なくありません。本人はもちろん、家族の皆さんも突然の対応に困惑してしまうのは当然のことで、だれにでも起こりうることです。目の前の現実を乗り切るすべは、一人ではなかなか見つけられません。遠慮せずに富士市訪問看護ステーションへ御相談ください。患者と家族の皆さんの事情に沿った療養生活の方法を提供いたします。