市では、ごみの分別収集の徹底と減量化を図るため、8月1日から平成9年3月31日まで、モデル地区の富士駅北2地区と今泉地区の皆さんの協力をいただきながら、透明のごみ袋の使用と月1回の古紙回収を試験的に実施しています。
今回は、これまでの調査結果(2か月間)がまとまりましたので、その内容について報告します。
ごみ袋の約95%が透明袋に
モデル地区全体の透明袋(試行袋)の使用割合は、94.6%でした。ほとんどの人が中身が確認できる袋を使用し、ごみの分別に理解と協力をいただきました。また、今までごみ集積場所には、黒のビニール袋や段ボール箱、紙袋などにごみを入れて出されていましたが、透明袋に統一されたことにより、周辺の環境もよくなり、集積場所のイメージが明るくなりました。
ごみの減量率22%達成
2か月間の調査結果のうち、モデル地区全体のごみの排出量は、試行前より、22.2%(249トン)減少しました。この量は、試行前に環境クリーンセンターへ運ばれるごみ搬入量の1日分に相当することになり、予想以上の効果が見られました。
これを富士市全域に当てはめると、年間約70日分のごみの減量となります。
月1回市で回収した古紙量は8〜10トン
古紙回収については、皆さんに集団回収やちり紙交換などに自主的に回すようにお願いしていますが、自主回収に回らない部分を、月に1回市で回収することにしました。
古紙類(段ボール、新聞紙、雑誌、牛乳パックなど)は紙などの原料として再利用できる資源です。古紙を回収に出す段階で分別することが、ごみの減量、紙リサイクルにつながります。
全世帯対象に透明ごみ袋を導入
モデル地区での調査結果から、ごみの減量化について予想以上の効果が得られました。そこで市では、全世帯を対象に透明袋でのごみ収集を、平成9年度から導入していきます。そして、今後は収集体制の整備や関係業者への協力要請、地域での説明会を開催していきます。
平成9年度からは…ごみ袋は原則として透明袋で
ただし、袋の指定はしません。市販の透明な袋を使用してください。
また、古紙回収については、燃えるごみとして出さず、できるだけ自主回収に回すようお願いします。
西村慶子さん(今泉)
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初めは透明袋(試行袋)でごみを出すとき、中身がはっきり見えてしまい少し抵抗がありましたね。でも、“ごみを出すときには分別して出す”という意識が自然と芽生えてきました。そして、集積場所がきれいになったことはうれしいことですね。ただ、試行袋はビニールが薄くちょっと心配でした。古紙については、自主回収に回すよう心がけています。分別してごみを出すということは、モラルの問題ですからね
問い合せ 環境衛生課 電話51-0123 内線2051・2053