「30秒ボランティア」
バスの乗りおりや道路の横断で困っているお年寄り、手足の不自由な人を見かけたとき、あなたは気軽に声をかけ、手を貸してあげていますか。
ほとんどの人が「そんなことは当たり前だ」と答えるかもしれません。しかし、頭ではわかっていても、その場に居合わせた際、とっさに行動に移せると、あなたは自信を持って言えるでしょうか。
その瞬間に行動を起こすことができなくて、「ああ、何であのとき一声かけることができなかったんだろう、何であのとき気軽に手を貸してあげられなかったんだろう」と、後悔したことのある人って意外と多いのではないでしょうか。考えるだけでなく、それを行動に移して初めて意義のあるボランティアにつながるのです。
「30秒ボランティア」は、だれもが気軽に短時間でできるボランティアとして、富士市社会福祉協議会が中心となって啓発しています。「お年寄りや手足の不自由な人がバスをおりるとき、昇降口に立って肩と手を貸してあげましょう」、「横断歩道の前で困っている人がいたら、手を引いてあげましょう」などと呼びかけています。
例えば、健常な人ならばバスからおりることに何の苦労もありませんが、お年寄りなどにとって、バスの最後の段をおりるときは、「手すり」がないので少し怖いのだそうです。あなたが「手すり」になってあげるだけで、助かる人がいるのです。
そんなに難しく考えず、気軽な気持ちでまず一声。「小さな親切」が大きなボランティアにつながります。